6.世界史参考書レビュー | 小豆東大文Ⅰへ行ってみた

小豆東大文Ⅰへ行ってみた

中学受験偏差値50校の文Ⅰ志望女子校生の勉強記録
鉄緑/東大特進,高2は駿台も齧ってました
模試成績開示主義.
気ままです
2017-01-25. 文Ⅱ志望から文Ⅰ志望へ変更
2017-03-10. 文Ⅰに合格いたしました!

 

 

 

 

こんばんは

 

この企画を放置逃亡だけはするわけにはいかないので,頑張って更新を続けます;_;

今更ですが,私がPCから更新しているので,長文記事ですしできればPCから閲覧した方が見いいかもしれません__

 

 

今回は私が夏?秋?以降命を燃やして取り組んだにもかかわらず全く報われた気がしない世界史です ただやったはやったので参考書は多少分かります^^;

 

 

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フォームは同じく

タイトル/ジャンル/時期/オススメ度ミシュラン

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世界史B(東京書籍)/教科書/高2~3心中/★★★

詳説世界史(山川)/教科書/高3サブ/★★★

 

私の使った教科書を二つまとめて.

教科書で他にメジャーなものは,山川の新世界史,帝国書院のやつ等ですかね

性格は

 東書...一つ一つの記述は少ない分収録用語が多い.他では取り上げていない事物への言及が多い. どこかで記述が粗末と批判されていたがそういうこと 論述の際関連用語を芋づる式に出せるようになると指定語句判断に活きる

 山川...対照的に,用語は少ない反面一つ一つの用語,かつ事象毎のつながりへの記述が非常に濃厚 論述にそのまま使える表現も多い あと文化史が丁寧

 あと他のものの齧り聞きですが

 新世界史...詳説世界史に比べ"攻めてる"内容らしい 詳説世界史では取り上げていない細かな,でも論述ではよく出るテーマが詳しいとか

 帝国書院...東大論述で他がどこも(詳しくは/全く)取り上げていないテーマについて濃密に説明していたりするダークホース的存在 ファンは多い 時間があれば私の手元に加えたかった参考書ランキング1位笑

 

以上挙げたものは全て★★★です

私は高2からの付き合いだったため東書と心中し後悔もしていませんが(二次当日も取捨選択の結果世界史は東書だけ持って行った),フレーズ蓄積等を考えればもっと山川に時間をかけたかったですし,山川と心中しても良かったと思っています つまりどれでも良いから1冊パートナーを決めるべき

 もう一つ思うのは,高2の頃から教科書は読んでいましたが,一語一句を脳に刷り込めるのは過去問に接した高3になってからでした 入試がどういう問題でどういう勉強が必要なのかを自覚するまでは,何度覚えても点数に直結する勉強には近づかないと思った方が良い

 

 

 

 

 

用語集(山川)/辞書的/主に高3/★★★

 

 事象が目次にあって,各々について年号や出題頻度や説明があって..と世界史の辞書的存在 教科書では紹介しきれない細部が説明されている また一方で辞書とは違い,その事象が関わる出来事のページには何回も一つの事象が複数回でてくる(ラ=ファイエットがアメリカ独立革命の辺りとフランス革命の辺りの2回で出てくる,とか)

 学校/塾の授業で細かい内容自体は教えられますが,それを整理して見られるという面で用語集はほぼ必須でしょう

 高3になって主に第2問,第3問のために必要だと気付き夏以降鬼のように読みました 今では東書教科書と並んで本がすっごい柔らかいです(笑) あとこれを読んでいると"これ全部覚えるの!!"と理系を威圧できます^;

 私は第2問の勉強時は教科書×2,用語集,今まで解いた過去問まとめノートの類似問題のページを机に積んでor広げて全部総ざらいしました 

 

 

 

 

 

山川一問一答/一問一答/高3秋冬で2周強/★★★

 

 買って以来ずっと放置していて,高3の12月とかにセンター対策で急に焦り始め1周した結果,インプットがとても進んだ 二次前にもう一周して卒業

 東進のものとは性格がまるっきり違うので,志望大学の問題に合わせどちらか選びましょう 必須とは言いません.用語集や教科書でインプットが出来るなら十分ですから ただ,山川のものは問題をしっかり1問1問読みながら進めていけば問題文が自然と頭に入り,その用語の説明もできるようになります(これについては世強の先人がいらっしゃるので私の出張る幕ではありませんが) 第3問/第2問対策に同時に有効

 知識に不安があって急遽なんとかせねばならない場合スパルタで特急で1周すれば効果は保証します

 

 

 

 

東進一問一答/一問一答/やってない/★★☆

 

 私は東大受験ブログを書いている立場なので★×2としましたが,学校の他の世界史選択者は全員こっちでした 私文,単答知識問題メインの大学ならこちらで★×3でしょう

 山川のものとは別次元で,一つの問題文に穴がいくつもあってとにかく単語知識をいかに多く詰め込むかが勝負の人向け

 量が多過ぎて中々進まない&気持ちが折れますが,特に私文は,毎日やり続ければいつか終わりますし,これを完了しなければ受かりませんよ

 

 

 

 

 

図表(第一学習社)/図表/高1~高2/★★★

 

 なんでもいいです 山川,浜島等.. 中でもタペストリーは評判が高いです

図表をなめてはいけません 図表を読んだだけで教科書&用語集&通史参考書くらいの理解を得ることが出来ることの証人が知り合いにいます 

地域史をカバーし,年代史をカバーし,論述頻出テーマには特集も組まれ,何より図が多く視覚的に記憶に残る... 本当に,図表の価値は強調し過ぎることはありません

 私は時間的余裕が無く中々読めませんでしたが,高3になっても毎日見る時間を作りたいところです 必ず活きます

 高1等早い時期から,定期テスト勉強の際にでも眺める習慣を付け,とりあえず忘れていっても良いから1周はしましょう

 

 

 

 

 

ウィニングコンパス/教科書傍用問題集/高2~3/★★☆

 

 なんでもいいです 要は穴埋め問題集です 私は買い足すのが面倒だったのでこれと心中しましたが,学校では自分で山川書き込み教科書を買ってやっている人も高3では目立ちました

 とにかく,教科書の内容を自分の頭と手を使って染み込ませることのできるアウトプット用ワークは1冊あると基礎固めに有効です

 いかんせん教科書傍用問題集というものは膨大な時間がかかるものでして,高3になってから全範囲ぶわーっとやるとなると余裕の無い中ストレスになりかねないので,高1,2等から進度に合わせ進められると良いですね

 

 

 

 

 

見取り図上/通史参考書/高2~3春夏/★★★

 

 下巻は読む時期を先取りしすぎた結果あまり定着せず流れ去ってしまいましたが__;

特に公立や進度の遅い高校生に重要な通史の参考書 互換性のあるものは実況中継,ナビゲーターでしょうか タテ/ヨコから見る世界史もありますが,単純な通史とは少し違いますね.. 全てを読む時間なんて無いので,いずれかを1セット選択しましょう

 私は本屋で全部見比べ,図が多い&レイアウトやカラーデザインが頭に入ってきやすそうだったので見取り図にしました 個人的にはタテヨコ世界史も惹かれたんですがね...時間がありませんでした

 ちなみに,これを読んで優しくて分かりやすく丁寧な説明をしてくれる先生に違いないと期待を胸に抱いて特進ライブ授業をとったら,裏切られました(笑) 実際優しい先生なんですが...情熱で満ち溢れていて最初はチビりそうになるほどビビりました(笑)

 絶対的信頼を持ってついて行って良い先生です.

 高3夏までには一通り読み切りたいですね.秋以降も過去問の勉強の際適宜参考にすることはありますが,まとめて読める時間は無いと思った方が良いです

 

 

 

 

 

論述練習帳new/主に第1問用/高3夏頃/★★☆

 

 買ってから放置期間が長過ぎて,結局時間がなくなり泣く泣く途中離脱し過去問に以降しました 前半1/4くらいしかやっていません...後悔した1冊.

 色々な大学の大論述過去問を,テーマ/書き方パターン別に整序してくれています しっかりやれば,独学でも論述の書き方がちゃんと見えるようになるはずです こういう並べ方をしてくれている参考書は中々無い 加えて巻末の60字冊子も評判が高い 良書

 ただたまに解答の日本語が崩壊しています 要素が不要なものが詰め込まれていて必要なものが抜け落ちていて字数が浪費されていることが原因のものが多いので,自分で検討する姿勢は必要です ただそれを差し引いても良書 60字冊子の日本語崩壊は単に要素詰め込みが原因の大半ですが,こちらは第2問向けの知識を得る目的が強いので,字数にあまりこだわって文句言う前に全部覚えるべき 

 論述の訓練は過去問を解きまくれば自然身に付くのでこなせなくてもどうにかなるにはなりますが,量が物を言う(量をこなすうちにセンス,勘が磨かれる)分野なので,夏以降は過去問に専念すべきことを考慮すると,できれば高2冬,大体高3春~高3夏で取り組みたい

 

 

 

 

 

東大25カ年/過去問赤本/高3/★★☆

 

 解答が....なものが中々あるので★×2

 最強かつテッパンの教材は過去問です とにかくあるだけ過去問をかき集めて解いた者が勝つように入試はできています,科目を問わず.

 私はこの本を開いたのはセンター後でしたが(第2問第3問スラローム作戦),一年間特進で過去問を解説して頂いたので(これを開いて初めて,過去問の大半を消化していたことに気付いた)実質は1年間取り組んだことになりますかね

 解説してくれる人の存在は超重要です.というか必須です. 私的には,自分の答案をボッコボコにしてく(れ)る人が1人,懇切丁寧に説明してくれる人が1人いるとバランスが良いですね...^^笑

 

 

 

 

センター赤本/セ過去問/高3冬/★★☆

 

 ケチって安過ぎる中古を買うと書き込みまみれで答えを先人にバラされまくり非常にストレスになるということを先に忠告しておきます笑

 やればやるだけ感覚が掴めます 25年くらい誰だってできる,やれ.

 頻出事項もなんとなく見えてきますが,まあ頻出といったって毎年出るとは限りませんし当たっても高々1~2問なので研究し過ぎるのは無益と考えておきましょう

 形式慣れの面で点が上昇することもありますが,過去問演習は所詮アウトプットなのでこれだけやっても肝心の知識が無ければ点は伸び悩みます 私は80点台で頭打ちになり困ったので一問一答をゲリラ1周したら無事伸びが再開し90を超えました

 模試で無双したければ早めに若干やり始めるのもアリですが,インプットがある程度に達した冬からでも遅くはないかと

 形式が大きく変わる前後では本当にまるで違うので,直近10年分は大切にしましょう 私は'15を本番まで取っておいて当日朝会場で解きました たしか94くらい取れて良い気分で試験に臨めました(笑)

 

 

 

 

センター試験への道/セ過去問/高3夏秋/★★☆

 

 冬になり過去問セット演習に移行したため途中離脱しました

過去問を時代別にぶつ切りに整理し,詳しいヒント解説をつけてくれたもの いちいち調べるのが面倒な年号なんかを明示してくれていて良い

 しかし内容は過去問そのままなので,過去問は冬まで触れずにおきたい人/赤本黒本等を買って演習するから別に問題集は不要な人 には用途が不明です笑; 私のように,やる時期を見失ってずるずる冬に突入しても矯正リタイアとなりますし,その点扱いが難しいようにも見えます

 一問一答と並べて,高2~高3夏に単純なアウトプット問題集としてこなすのが良いのかなぁと思っています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当に結果がイマイチな感じになった私が言えることは限られているのですが,世界史は早め早めに取り組んだ人が勝ちを見る科目だと思います

 東大においては,地理は知りませんが日本史より経験と量がものを言う印象です

高2生が未習分野を独学で進めるのは本当に苦しいところがありますが,挫折せずに,いやたまに挫折しながらでもいいから,とにかく踏ん張って通史インプットを進めていかないと高3になってから本当にスーパーハードモードになってしまいます..私は日本史を塾におんぶに抱っことお任せできたのでまだ時間を捻出できましたが,世地は更に地獄を見そう...

 

 

 

 

 

~~リクエストコーナー~~

 

 悠さんからの,

>モチベの保ち方

についてのリクエスト!

(そのまま引用すると自分に敬語をそのまま使ってしまうことになるので適宜省略しています,ご了承を)

 

 今となっては遥か昔のことですが,ブログを始めた高1夏前,私が東大を志した理由はそもそも,学校で模試を受けるとき先生に"実力より上の国立大学を判定欄に書け"と言われ,家の近くで自分の偏差値より上の大学が東大一橋くらいだった(文系で家近の国立は案外選択肢が少ない)ため,"じゃあ東大目指すって言ってみるか"と成り行きでそうなったんですよね....なんて曖昧有耶無耶な,という感じです^^;

 

 その後,別にオープンキャンパスに行って特別の感慨を覚えるようなことも無く(笑)のんべんだらりと勉強していました....

 ただ,私は高1の頃勉強に成績が素直に答えてくれたので勉強は好きでやっていたため,徐々に"一番の大学が一番勉強できる環境を提供してくれるはずだ"と思うようになりました_

 あとは学校の説明会か何かで,国の大学への補助金?を東大がぶっちぎりの1位で分配を受けていると知ってこの感情は強まりましたね.

 

 結局"大学に惚れる"というような運命的イベントは入試当日まで起きなかったので(当日に起きました笑やっぱり入試は色々あって楽しいですよ),振り返ってみれば"絶対行きたい!"という理由は無くここまできました 学歴ブランドで親を見返すみたいなくだらない潜在意識はあったかもしれませんが些末なことです笑

 たぶんこれまで自分がやってこれたのは,ひとえに勉強が楽しかったからじゃないかなと思います 偏差値とかの相対的な数字では伸び悩むこともあるかもしれませんが,絶対的学力はその間も確実に伸びていて,人以上の努力を続ければいつか必ず数字,感触で応えてくれます.また受験勉強というのは,人間性や環境も関係なく,数字だけで平等に評価される特殊な面白いフィールドでもあります.

 

 なんだかんだ辛いときや最後には,勉強を楽しんできた人が勝ちます.初心に立ち返れですが...根本的なこういうことは大切にして良いと思いますね^^

 

 

 

発表前日深夜に,すごく深く考えさせられました笑 リクエストありがとうございました_ _

 

 

 

 

 

 

 

 

ねっむいです笑

発表前日だなんてことも書いているうちにすっかり忘れ,発表12時間前という0:00もとっくに通り過ぎ,現在2:14...

明日遅刻せず10時頃に無事起きたいです__ 熟睡できそうです_ _

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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