すっかり朝晩が肌寒く感じるほどに季節は流れ、
毛布が1枚また1枚とふえていきます。
軽い羽毛布団1枚より、重い毛布を重ねたほうが好きなんですよね~
さて、最近結構な勢いでいろいろな本を読んでいるわけですが
今回読んだ本は
茨木のり子「ハングルへの旅」です。
先に読んだ野間秀樹「韓国語をいかに学ぶか」にもこの本の紹介がありましたし、
あちこちでこの本の名前は見聞きしているので読んでおかねばなーと思っていたところ
図書館で見つけたのでここぞとばかりにカウンターへ。
1970年後半という時期、韓国語を学ぼうとする人が今ほど多くなかったころ
なぜ学ぼうと思ったのかから始まり
文字の作られ方や発音にもしっかりと触れ
日本語と比べながら韓国語の面白い表現を紹介したり
まだ人々の記憶に残る戦時中の両国間のつながり、
詩人ユン・ドンジュの後を追って終わる。
言葉の選び方など「さすが詩人」と言いたくなるような表現の妙の数々に
いちいちハッとさせられます。
初学者がキチンと勉強するにはもちろん足りないところもありますが、
文字の組み立てや発音についてもきちんと書いてあるし
「学んでみるととてもおもしろいものだよ!」というのが伝わってきて
韓国語を始めたての人とか、ちょっと興味あるけど踏ん切りがつかない・・・
という人が読むと、その後どっぷり韓国語にハマるんじゃないかなぁ、、、と。w
いまとは状況が違いすぎるのですが
ことばの記憶というのは深く人に焼き付くようで
半島の人々にとっての日本語はやはりつらい記憶と結びついていることがままあり
日本での韓国語も、やはり戦時中の記憶と結びついていて・・・
言葉を学ぶとは、ただそれだけではなく文化や歴史を知ることだと意識することができました。
日本の各地方の方言と似ていると思われる朝鮮語のリストは面白かったです
それについては自分自身でも経験があって
祖母の家が青森は北津軽にあるのですが
津軽では、母親を呼ぶときに「アッパ!」と呼ぶんですね。
韓国語では、「アッパ」といえば父親を指す言葉。
由縁のある言葉なのでしょうか?なぜ父と母の違いが出たんでしょうか?
気になりますね~(笑
東北のほうは半島由来の言葉があちこちに残っている「感じがする」のがおもしろいですね。