「保健室の美知子先生」 | 雪うさぎ

雪うさぎ

 子供のときから、作文とか読書感想文は苦手で^^。
 つたないながらも、少女漫画と少女小説の紹介をして
いきます。

著:あきの香奈   DXマーガレット


 平成の時代(といっても平成元年^^)になってか

らの作品ですが、萩岩睦美さんの「うさぎ月夜に星

の船」のような素朴な絵柄・・・、ストーリーの作家さ

んです。


 ほとんど、昔の少女漫画しかよまないので^^。

 今でも、活躍されているのでしょうか?

 活躍されてれば、ええな・・・と、思う作家さんです。


 中学校かな?授業をさぼりに・・・とか、色々で

保健室にきた生徒たちと、保健の先生・美知子先生

とが交流する、ありふれた学生たちの「恋愛」やら、

「悩みやら」・・・・日常のお話。


「あ。虹」

「どーして、空にあんなきれいな色がでるのかしら?」

「光の屈折で・・・なんたら・・・わすれちゃった。」

「虹は虹でいいのにね?不思議でいいのに」


ラストは、さわやかに・・・色んな子供たちの悩みを

聞いてきた、その美知子先生に思いを寄せる人が

ね^^。

 お花やさんで^^。

「彼女の誕生日なんだ・・・・」

 と、言っても想いを伝えているわけでも、つきあって

いるわけでもない。これから想いをつたえよーかなー

って感じ。

「でも、どんな花がいいのか、さっぱり^^」


と、その美知子先生に春が来るのかな?と思わせる

ような雰囲気で、終わってます。



 この話が収録されているコミックの後書きも印象

的です。


 「このコミックスの『カンカン』という話は、私自身の

ことを描きました。ボロボロになっても人間は、結局

自分のことが好きだということを表現したかったので

す。あまり上手には描けなかったのですが、なんと

かわかってもらえれば、本当にうれしいのですが・・

・・・。また、このジミな私の本を買ってくださったこと

に感謝します。これからも地道に描いていきますの

で、応援してくださいね」


 確かに、今の少女たちの行動様式・少女漫画界で

は、こういう作風は、地味なのかな^^。

 さびしい感じもします。



「保健室の美知子先生」 マーガレット・コミックス

  1990年10月30日第1刷発行に収録。