訴えたくなったらどうしたら良いか | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます


もめごとが起きると

経験の無い人がまず思いつくのは

「弁護士に相談」

です。


他になにをしたらいいのか分からないからですね。


相談する目的は「相手を訴えたい」です
しかるべき権力によって相手に何らかの処分や指導をしてほしい

要するに「自分の利益」のためです



相手に問題がある としか思っていない状態です



弁護士の相談というのは タダ ではありません。

相談だけで、一時間で一万円かかります。
相手はプロですから、
一時間以内で、これはどうしたら良いか を判断してくれます。

(もしもあなたに勝ち目は無い話しなら、諦めるよう説得してきます)



日本は罪刑法定主義といって、法律に書いてない事は違法にはならないので
法律に書いてない事は なにをしても犯罪にはなりません

■ 罪刑法定主義とは
どのような行為が犯罪に当たるかを国民にあらかじめ知らせることによって、それ以外の活動が自由であることを保障すること

☆分かり易く言うと「法律で禁止されていない事はなにをしてもよい」という事です

☆難しく言うと「法律で禁止されていない事はなにをしても刑罰を受ける事は無い」です
☆更に「法律ができる前にした事が後に違法行為と法律で決められても刑罰は受けない」です


自分が「それは犯罪に等しい」と思っても、
法律に書いてなければそれは犯罪でも何でも無いのです


そうすると、「訴えても無駄」なのです。

裁判にはならない。なれない。争点が犯罪ではないからです。



訴えたい、とおもった人は ここで終わりです。




弁護士に相談料を払って、終わりです。






☆あなたの悩んでいる問題が「違法行為かどうか」を最初に考える必要が有ります

☆違法行為でなければ、訴える事は無駄です



それではどうしたらいいのか。



それは簡易裁判所で「調停」を申し立てれば良いのです。

「裁判」ではありません
「調停」です

調停とは(裁判所のHP)

申し立ては、原則として、相手方の住所地を管轄する簡易裁判所でします。
調停を申し立てる方法(裁判所のHP)

費用は「調停する内容によって違う」けれども
500円からです。申し立ては自分ひとりでできます。弁護士いりません。



調停を裁判所が受理すると

あなたと相手が裁判所に呼ばれ、
調停員という人(二人~三人)の前でそれぞれ事情を話す時間を与えられ、
最終的に裁判所からアドバイスをもらうことになります。

☆分かり易いようにここではカンタンに書いています



つまり、


あなたがどう思っていようと、

日本の一般的な常識を持った複数の人々によって問題を判断される

つまり、

あなたの思っているとおりになるとは限らない
あなたが恥をかいて終わる事も覚悟しておかなければならない

ということです。



友人の弁護士によると、

調停でよく立ち会うのは「離婚問題」だそうです


愛し合っていたはずの男女が罵りあう姿を見る。


弁護士稼業というとペリー・メイスンのような仕事を想像しますが
実際は辛いことの多い仕事だと思います。





家内は司法試験に合格したけれど弁護士にはならなかった。

その理由はこう言っていました。


「弁護士は幸せな人にはなかなか会うことが出来ない」




裁判所HPから借りました

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参考になれば幸甚です

信頼できる弁護士を探している方はご紹介しますのでご連絡下さい。



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