飛行機のオーバーブッキングはなぜ起こるのか | Bokensdorfのブログ

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国際結婚から考えた「隠れた構造・隠れた文化」について
加えて「世の中の仕組みは実はこうなっている」について書きます


オーバーブッキングとは
航空会社が飛行機の座席の数以上に予約を受け付けるため
当日になって乗り切れない人が出ることをいいます


なぜ座席数以上の予約を取ってしまうのか?

不思議でなりませんでした。

劇場のチケットなんか座席数以上売る事は有り得ないのに。

※話しの腰を折るようですが、完売した公演でもかならず当日来ない人がいるのだから
 公演チケットも同じようにすればいいのに・・・と思います>関係者



それは、後にビジネスで飛行機をしょっちゅう乗るようになって分かりました。

外国に行くと、予定というのは はっきり言って
まったくその通りになりません。

日本みたいに電車が秒単位で(始発駅をゼロ秒で必ず発車するのを知ってますか)
運航している国なんてドイツしかありません。


まして、会議が何時に終わるか なんて
そもそも定刻に人が集まる国なんて日本とドイツ、スイスしかありません



すると、どうするかというと
世界中のビジネスマンは複数の時間帯の便を予約する訳です。

三時に会議が終わればこの便
六時過ぎるようなら最終便
万一宿泊することになったら次の日の便

しないとならない事情がこのようにある訳です。

★できれば用が済んだらさっさと帰国したいのは人情です


そういう人がたーーーーーーーーーくさんいるから
航空会社も予約を多めに受ける訳です。
(一つの便を予約して当日来ない、という人の所為ではない=割合は少ない)


おまけに、結構な割合で

「出発便が故障して遅れる・又は離陸できない」


という事が起こるのです。

★ビジネスマンにとっては死活問題です



むかし、同僚と香港の航空局のジョージ・チャオさんと三人で香港でビジネスランチしていたとき、さんざん航空会社の悪口を言って、チャオさんが「ユナイテッド(UA)なんか United Airline じゃなくて United Always Late だ」とくさしたら、隣のテーブルから若い女性の声で「Excuse me, I'm with United!」と聞こえて来た。

ユナイテッドの客室乗務員だった。

チャオさんは慌てて「私の親友はみんなユナイテッドに勤めてます」とか言い繕っていたが
"George, it's too late.."と笑うしかありませんでした(笑)


このとき私は初めて be with が「○○に勤めている」という意味に使えるという事を知りました。



あの強気の可愛いお嬢さん
(公の場で会社の悪口言わないでよ、という意味ですから)
今ごろ何をしているでしょうか。



これを読んだらメールでも下さい。(笑)












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