レーン、シェイクスピアと対峙する。
エラリー・クイーン(バーナビー・ロス) 越前敏弥訳
私立探偵サム元警視を訪れた奇妙な七色の髭の男。何百万ドルもの価値がある秘密に繋がる手がかりの入った封筒を預かってほしいというその依頼が、一同をかつてない悲劇へと導いていく。消えた警備員の謎、シェイクスピアの貴重な稀覯本すりかえ事件、不審な愛書家、そしてサムの美貌の娘ペイシェンスに危機が迫る時、元俳優のレーンの推理は……?! いよいよクライマックスを迎えるドルリー・レーン四部作、新訳完結編!
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ついに「レーン最後の事件」!
四冊目にして最後の事件とは寂しいですが、潔く幕を降ろしたドルリーに倣って、わたしも潔く別れを告げたいと思います←
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始まりは七色の髭。
サム元警視の探偵事務所にものすごく来訪者が来ます。
何が奇妙って髭がレインボーカラーなのが。
や! ほんとにそう書いてあるの! ←
サム元警視は(当たり前ですが)怪しみますが、レインボー髭男はお構い無しに封筒だけ渡して去って行きます。
そんな時、元警察官の警備員が博物館で行方不明になる事件が発生。そこに潜むは青い帽子の男。
サム元警視と娘ペイシェンス嬢は調査にあたりますが、二人と名探偵ドルリー・レーンに立ちはだかるのはなんとシェイクスピア!
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ーーーというのが「レーン最後の事件」です(・∀・)
シェイクスピアとはまさにドルリーに相応しい事件です。
拳銃や爆弾など、映画みたいなアクションが続き、
シェイクスピアの謎に行き着いたその時、
とんでもない真実を目の当たりにする!!!!
ある一文は読者の皆様を衝撃の淵に陥れます。その文はこれ以上ないほど、明確に、はっきりと! その事実を浮き彫りにします。
そういう意味ではこの事件はドルリーにしか解決できない、事件でした。
ドルリー・レーンの事件簿四幕、これにて閉幕!
次のエラリー・クイーンはついに国名シリーズに入ります(*^o^*)/~