Kalison KBC26のマウスピース | ホルン吹き竹内修「Canoro Corno♪」

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canoroとは「歌うような」「音色の良い」のイタリア語

しばらくお蔵にしていたKalison。Schmidを吹くようになってからマウスピースをUカップのものを色々使うようになったので、そういうマウスピースではKalisonに合わなくなってしまいました。KalisonにはVカップのPerantucciを合わせていたんだけどリム形状的にどうにも居心地が悪くなってしまい、たまにSchmidに合わせてMOMOで作ってもらったUカップのマウスピースで吹いてはみるもののやはりあのKalisonの「柔軟な」歌い方は出来ず、自分の一時代を支えてくれた遺産としまってたんです。でもこれまたMOMOで作ってもらったマウスピース(HoltonのTuckwellモデルを内径1.6mmほど広げたモデル)で今日吹いてみたらなんとも良い感じ!このマウスピース、オリジナルは内径16.7と小さく、カップもとても浅く見えて実はダブルカップになっていて実は深い。そしてデータ上ボアが4.7mm。これを使っていた当時の自分には「無敵だ!」と思えるくらい自由度が高かったです。今はこんな小さいマウスピースは吹けないのでサイズアップして作ってもらったもの。大きくした分ボアは4.5mmに絞ってもらってあります。これはV、またはダブルカップで吹きたい楽器、主に私の場合はHoltonに使ってるんですがHoltonに使うと抵抗なさすぎて若干大味な感じになります。



因みにこのマウスピース、H104Tuckwellモデルに付属していたもので、マウスピースにHolton Tuckwellと刻印してあるんですが、刻印がHoltonだけのものがあります。単純に時期によるのかシグネチャーが外れてH105というモデルになった時のものなのか。105にはこれは付属してなかったと思うけど。で、今は中古でしか手に入らないこのマウスピースを先日お弟子さんにこのマウスピースを紹介したら、OSMUNでレプリカを販売しているのがわかりました。


左Holton 右MOMO


さすがに径が極端に違う。上吹き用下吹き用みたい。


で、今日なんとなくしまってある楽器に息入れようとKalisonも出してなんとなくこのマウスピースで吹いたら適度に抵抗がかかってとてもコントローラブル。今までなんでこの組み合わせの発想がなかったんだろう。なんかKalisonがまたステキに思えました。どこにどんなヒントがあるかわからないですね。