久しぶりのシンフォニーオケは緊張MAX! | ホルン吹き竹内修「Canoro Corno♪」

ホルン吹き竹内修「Canoro Corno♪」

canoroとは「歌うような」「音色の良い」のイタリア語

昨日は数年ぶりにオケ本番でした。オケはBBOという「ベートーヴェン・ブラームスオーケストラ」というアマチュアオーケストラ。指揮者とのご縁でこのオケの代振りや分奏をさせていただいていたのですが、ホルンパートに欠員が出てしまったので乗ることになりました。曲はベートーヴェンのエグモント序曲、田園、ブラームスは3番シンフォニー。エグモントと田園は1st、ブラ3は3rd。もう長いことオケピ暮らしが長かったので久しぶりにオンステージで人目にさらされると妙に緊張します。

誰でも緊張はしたくないと思いますが、人間どうしても本番だと「失敗したくない!」という気持ちがメラメラと湧き出てきて体も心も言うこと聞かなくなったりすることがあります。よく「緊張して震えちゃうんですー!どうしたらいいですか?」と聞かれることあるんですが、緊張してしまうのはどうしようもないどんなにさらってあっても緊張する時はしてしまう。

ではどうしたら緊張してても吹けるのか。


私の場合は、緊張しないで吹いてる時と緊張した時の身体の状態の違いを覚え、緊張するとなぜうまくいかなくなるのかを突き止め、意識して緊張していない時の身体の状態に持っていくようにしています。これは掴むのが意外と難しい。何せ緊張している時って言ってみればパニくっているので^^;


で、私の場合…

以前投稿しましたが、私の構えは下の歯並びの関係で楽器を右にかなり振った状態になるので首を左に捻った状態でバランスを保っています。と、言葉で書くと分かりにくいですが、要は頭だけ左を向いた感じで吹いてる。なので左肩、首筋に非常に負担がかかっています。これが緊張状態になると保てなくなって首が正面を向いてくる。そうするとてきめん楽器が鳴らなくなります。もう一点、普段舌根は上がっている(これに関しては本当は詳しく説明が要るけど割愛)んですが、緊張すると下がってきてあくびをしている状態になります。こうなると記譜で五線の第4線くらいから音の当たりが怪しくなります。加えて息の支えも緩んできて重心が下がりすぎてしまう(私は重心はあげると思っています。これも説明が必要ですが割愛!)ので口元でなんとか取り繕うとするので最悪です!

こういう自分の状態を色々わかっていると、どこをどうしたら良いのかわかるので緊張しながらもある程度のクオリティーは保てます。


まずは何度も失敗をしてその度に自分の負の状態をしっかり覚えるようにする。その観察力を身につけることが第一歩です。それがわかれば対処の仕方がわかります。失敗というのは忘れちゃいけないんです。失敗した状況を認めて分析して。それが失敗のリスクを少なくする方法なんです。「失敗は成功のもと」とはよく言ったもんです。皆さんも失敗しても落ち込んで終わらず、いいデータが取れたと思って次へのステップの糧にしてくださいね。


しかし自分の良い時の吹き方、緊張した時の吹き方って自分では意外とわからない物です。そもそもどうやって吹いているのかがすでにわからないというアマチュアの方は多いです。私はそういう方に自分がどう吹いているのかを見つけてあげるお手伝いができると思っています。奏法のお悩み、修正などアドヴァイスがほしいと思った方、どうぞお気軽にお問い合わせくだだい。一緒に考えていきましょう。