ロバート・パーマー | おんがく・えとせとら

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 高松市内のとある画廊の前を通りかかると、こんなものが!

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 新種の仮面ライダー? はて、どこかで見たことがあるような…





 これだ! 故ロバート・パーマー(Robert Palmer)の「MAYBE  IT'S  LIVE」。しかし、若干形が違うよな。

 この彫刻は、ドイツのポール・ヴンダーリッヒ(Paul Wunderlich 1927-2010)による「ミノタウロス(Minotaurus)」。彼は同じテーマで、少しずつ形状の違う作品をいくつも制作しているようです。
 ロバート・パーマーのジャケットとほぼ同じヤツ、同じタイプで角の短いヤツ、今回見かけた作品に似てるがチンチンの長いヤツ、牛よりも鹿に近いヤツ等々。彼は画家でもありますが、彫刻についてはサルバドール・ダリの影響を受けているとか。

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 ロバート・パーマーは「サム・ガイズ(Some Guys Have All The Luck)」のプロモーション・ビデオにもこの彫刻を登場出させてますが、どういう意味が込められているのか、よく分からない。ちなみに、ロッド・スチュワートが後年、この曲のカバーをヒットさせますが、歌詞はかなり補作されてます。

 よく分からんついでに取り上げると、パーマーのその次の作品「プライド(Pride)」のジャケットは8マンだ。しかも、表題曲は80年代当時のフィットネスブームを皮肉った内容で、「フィジカル(Physical)」をヒットさせてたオリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton John)をこき下ろしたり。音楽スタイルはジュジュ・ミュージックだし。ジャケ、歌詞、音楽スタイルの取り合わせが支離滅裂。…ジュジュ・ミュージック、あーーーーそうだ、キング・サニー・アデ(King Sunny Ade)だ、懐かしい! とんと忘れてました。とにかく当時のパーマーは結構、流行の先端を行ってたんですね。


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 ところで冒頭の「ミノタウロス」、お値段は45万円でした。


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