ロベン・フォード「A DAY IN NASHVILLE」 | おんがく・えとせとら

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 昨年の「Bringing It Back Home」に続き、ロベン・フォードの新譜「A Day In Nashville」が出ました。Amazonで予約してたら、発売日が3/3に繰り上がって早々に到着。4月23日以降、ブルーノート東京ほかで来日講演も予定されているようです。

 基本的には、編成も含めて前作の路線を踏襲しており、明るめのブルース・アルバムといった感じです。前作はカバー曲が多かったのが、今回は大半がオリジナル。個人的には前々作の「Truth」や、ジミー・ハスリップ、ヴィニー・カレウタとの「Jing Chi」3部作あたりのハード&前衛路線が好みなのですが、そういう緊張感の高い曲は少ない。
 ナッシュヴィルのハウス・オブ・ブルース・スタジオにて一日で録音完了したとのことで、タイトルの「A Day In Nashville」はそういう意味か、と思い当たりましたが。

 ロベン・フォードはアルバム毎にギターを取っ替えひっかえ、結構いろんなギターを使ってます。それらはまた次の機会に検証するとして、今回、プロモ・ビデオで確認できるのは以下の3本。



 エピフォン・リヴィエラ。冒頭の写真はCDの内ジャケの裏側ですが、2本写ってます。1本は、前作でフル稼働させてた、以前ビグスビーをつけてた63年製?、もう1本は新たに入手したスペアかと思われます。どちらもストップテールピースに改造されています。
 リヴィエラはギブソンES-335の姉妹品で、胴の内部にセンターブロックを持つセミアコ。ストップテールピースへの改造が可能です。オリジナルは1~3弦と、4~6弦で距離の異なる、トラピーズ・テールピースがついてたはず。



 次は、同じく内ジャケ裏写真の、股の間に覗いてる、レスポール・スペシャル。ヘッドの年季の入り様からすると50年代のモノのようですが、これもストップテールピース仕様に改造してある…テールピースが後ろの方についてる…ん…どこかで見たような…。




 これだ!ラリー・カールトンだ!
 リアPUとの間に隙間がある大きなピックガードといい、テールピースの位置といい、恐らく間違いない。2008年来日頃にはゴールドトップの1957年製レスポールを借りてたこともあるし、今回も同じ口でしょう。1980年モントリオール・ジャズ・フェスの映像でこのギターが見られますが、エエ音してました。


 3本目はリアにフルサイズのハムバッカーを載せたレスポール・デラックス。正式発売前の68年製、最初はミニハム×2で使っていたのを、リアPUをシーモア・ダンカンのアンティクィティ(Seymour Duncan Antiquity)に変更したとのこと。
 ミニハムを付けたレスポール・デラックスはノーリン時代の製品ということもあり、あんまり人気がないですね。70年代のモノなら比較的安く入手可能です。

 ミニハムのリヴィエラとレスポールDX、P-90のレスポール・スペシャルと、比較的出力の小さいPUのギターが最近の好みのようです。


 最後に「A Day In Nashville」のプロモ・ビデオを。