男性型脱毛症は遺伝的体質から発症② | 精美スキンケアクリニックのいきいきワクワク情報ブログ

 

 

★病気によるもの(甲状腺の疾患――橋本病・バセドー病)髪が薄くなって治療に訪れた方を診察してみると、甲状腺に関連する疾患が見つかることがあります。

橋本病は、自分の甲状腺を異物と認識して抗体が攻撃し、甲状腺機能の低下をもたらす病気です。

またバセドー病は甲状腺機能亢進症の一つで、女性に多い病気です。

こうした疾患によって脱毛が起きた場合は、疾患そのものの治療も必要なので、脱毛の治療と並行して、疾患の治療を行うことをお勧めします。

 

★薬物の副作用によるもの(抗がん剤やピルなど)
抗がん剤やピルなどの薬の副作用で脱毛が起こる場合があります。

薬物による副作用の場合は、そうでない場合とは異なる治療が必要となるので、治療前のカウンセリング・問診のときは、忘れずに飲んでいる薬や飲んでいた薬、治療中や治療歴などを医師に伝えることが重要です。

★頭皮のトラブル(脂漏性皮膚炎など)
フケが多い方や脂っぽい髪の方は、脂漏性皮膚炎など細菌による炎症が薄毛や禿げの原因となっていることもあります。

こうした頭皮のトラブルが原因となっている場合は、まず皮膚疾患の治療が優先となります。皮膚疾患の治療のめどがついてから毛髪再生の治療に移行していきます。

 

★パーマやヘアーカラーなどによるもの
パーマ液やヘアーカラーに使う溶剤には、刺激が強いものが少なくありません。

皮膚が薬品に弱い方の場合や、短期間にパーマやヘアーカラーを繰り返した場合、頭皮が薬品によって炎症やアレルギー反応を起こすことがあります。
このトラブルが原因となって脱毛症のようになることがあるのです。

こうした場合もまず、炎症やアレルギー反応の治療をしてから、毛髪再生治療を行います。

 

★円形脱毛症
円形脱毛症は十円玉ぐらいの大きさで脱毛斑ができる病気で、皮膚疾患の中ではさほど珍しいものではありません。
年齢・男女を問わないで、発症する疾患です。脱毛斑は一つだけできることもあれば、いくつもできることもあります。

また、頭髪全体に脱毛斑ができて毛が全部抜けるようなケースや、まれに身体の体毛が全部抜けることもあります。
これはなかなか治りにくいのですが、髪の生え際が横にそろって帯状に抜けるような症状もあります。

 

円形脱毛症は、そのまま放置しておいても時間がたてば自然治癒することもあるのですが、一方で長期間症状が継続することや脱毛の範囲が増えることも少なくないので、脱毛斑ができたことに気づいたらなるべく早く治療を検討なさることをお勧めします。

原因についてはストレスとの関連が大きいとも言われてきましたが、現在では自己免疫の異常が引き起こす症状ととらえることが一般的です。

 

メカニズムとしては成長期の毛根がリンパ球の炎症によってダメージを受けて、それが原因で毛髪が抜けていくのです。

こうした円形脱毛症に対して、精美スキンケアクリニックでは紫外線を使ったPUVA療法や円形脱毛症治療専用の医療レーザーで治療を行っています。

「他の病院で治らなかった、」あるいは「安全性の高い治療を希望する」方などに好評をいただいている治療なので、円形脱毛症で悩んでいる方は一度来院なさって相談してみてはいかがでしょうか。