30年目の結婚記念日です。
妻が生きていたらささやかに”真珠婚式”したかったな。
なんで妻はとなりにいないんだろう。
どうしてこんな未来になってしまったんだろう。
あのとき妻の異変を感じて他の病院で診てもらうように言っていたら今もとなりに妻はいたんじゃないかと考えてしまう。
妻のいない日々に涙することも今ではめったになくなりました。
泣いても何も変わらないということを8年掛かってやっと学習できました。
こうして30年目の結婚記念日もなにもなくすぎていきます。
夕方、娘が家にやってきました。
新型コロナの影響で会社は危機的状況で月火水の3勤、木曜から日曜まで4休の娘。
今日は”週末”です。
「プリン持ってきたよ」
「もしかして、今日の結婚記念日覚えててくれたの?」
「当然」
「ありがと」
娘が仏壇にプリンをお供えして供えして手をあわせました。
それから娘とありあわせの晩御飯をたべてプリンを下げていただきました。
娘が30年目の結婚記念日を祝ってくれました。
ありがとうね。
でも、やっぱりあなたに逢いたい。