映画 すみっコぐらし観た | 彩乃ばあちゃんの若かりし頃〜☆

彩乃ばあちゃんの若かりし頃〜☆

劇団月とスカレッタ所属、中西彩乃。
三十路に突入したけど、
でもまー、
婆ちゃんになるまで私はこんな感じだろうな。
って感じで始めたブログ。
役者。ゲームセンタースタッフ。
お洋服、ぬいぐるみ、
動物(特に猫)大好き!
そんな私の日常やら脳内やら(笑)

本当は、『命を弄ぶ女ふたり』の作品後記とか書こうと思ってたんだけど、急遽来月に舞台出演が決まり、バタバタで、時間あればそれの告知か、もしくは終わってからまた作品後記とかかな、と思っていたが、
今日観たすみっコぐらしの映画に心をわしづかみにされたので、それの感想を書く。



まず、私はすみっコぐらしがそこそこ好きだ。
大ファンです!って言うほどではないけど、サンエックスから新キャラシリーズとしてリリースされた時に「お!なんか素敵な新キャラシリーズじゃないか!これはわりと好きだぞ!」と反応してぬいぐるみとメモ帳を予約し、それから時々ぬいぐるみとかマスコットを雑貨屋やゲーセンでゲットしている程度には好きだ。なんとなーくの、各キャラの設定は認識してる感じ。シリーズ全部のグッズとかは追ってないし、細かい設定とかをチェックしてない。




そんな私が、映画を観てきました。






あ。
映画の最初で各キャラの紹介があるのですみっコぐらし初見さんでも大丈夫だと思います。わたしも、「うんうん、そうだね、ざっくりしか追ってなかったけど、私の認識だいたい間違ってなかったわー」と確認しながら観てました(笑)





以下、ネタバレ含む感想になるのでこれから観る予定の方は注意!!
そんな大したことは書かないなけど(笑)



























ざっくり言うと、くすくす笑えるとこもたくさんあって、最後は泣いてしまって、とても満足できる映画だった。


笑えるとこは、子供やすみっコぐらし好きな人が笑えるところはもちろん、これあきらかに一緒に来てる親御さんや大人のすみっコファン向けだよね、ってのまで、色々。タイタニックネタとかは絶対ちびっこわからんやろ(笑)そういえば、他にも名作映画のオマージュ?って感じのとこがあったなー。しろくまくん達がソリで飛ぶとこはETっぽいし、鬼さんがきびだんご食べてうぉおーー!!って叫ぶとこはなんとなくトトロっぽいなーとか。





さて。問題はラストですよ。
ラスト、泣いたって人がたくさんいると思うのですが、私は「なんでこんななんでもない話にこんな泣いてるんだろ…」って思いながら号泣してました(笑)



本当にね、お話自体はなんでもない話なんですよ。こう書くと語弊があるかもですが。
ベッタベタ、とまではいかないけど、ごくごくシンプルというか、オーソドックスというか、何か特別に「衝撃の展開!」「すごい設定、ストーリー展開!」みたいなことはなくてですね。
要は、すみっコのキャラクター達が地下室で見つけた謎の古い絵本の中に吸い込まれて、その中で出会った謎の迷子の灰色のひよこと、色んな物語の中を物語のキャラになりながらあっちこっち行って、ひよこのおうちを探す……って感じ。あ、ネタバレ注意って書いたからあらすじとか要らんか(笑)本当、まあ、ありがちと言えばそうも言える感じのお話。
最後、ひよこと別れなければいけないのも、まあ、ありがちだし、なんとなく予想もつく。
ほろりとはするかもしれんが、号泣するほどの話じゃない。すみっコ達は喋らないし、絵はいつものすみっコぐらしの感じで可愛らしい絵本を見ているようなかんじで、お話の展開もまさに絵本とかにありそうな感じ。しかも、そもそものすみっコぐらしの設定も映画のお話も、ガッツリ ファンタジー&ファンシー&メルヘンだ。
あんなにガシガシ心が揺さぶられるのはなぜなんだろう?

たぶんなんだけど、
や、私は演出とか構成とかそんなに考察できる方じゃないからあれだけど、
なんかね、
すげーズルいし、すげーしっかりしてるし、それがすげー素敵なのですよ。

なんのこっちゃですね(笑)


まずさー、ひよこが最初に画面に出てきた時点で、もうあの背中観ただけであの子が業を背負ってるのが予想されるじゃん。そのことが、ふわっとでも心にまず刷り込まれるわけですよね。
その上で、ファンシーメルヘンな世界観の中のはしばしにある「しっかりしてる」設定。あれがなんか、単なるメルヘンじゃ無くしてて、変な話、大人が観てても別次元の子供向けメルヘンの世界じゃなくて、一種の現実というか、ちゃんとすみっコのキャラクター達が世界こそ違えどそこに生きてるって認識が刷り込まれてくんですよね。ひよこと仲良くなるのも、ああいう子供向けだと、すみっコ達みんなと同じように仲良くなりそうなのに、みんなと仲良くなりつつ、その中でもペンギンくんとの絆がちょっとだけ特別だったり、(この、ちょっとだけ、ってのがまたズルい)あと細かいけど、湖に飛び込む時もちゃんと水耐性あるキャラが率先して飛び込んでて、あー、ちゃんとしてるなーって(笑)
お話ごとの世界をワープするのも、魔法のワープじゃなくて、ページの破れ目だったり仕掛け絵本の仕掛けだったりで、魔法だから!ファンタジーだから!みたいなのでなんでもかんでもご都合で解決させないのもちゃんとしてる。魔法みたいなことは色々起きてるのに、そこに【きまりごと】が確かに存在してる。
あとさ、あの絵本の中のものは外に出られない、って設定が憎らしいくらいちゃんとしてるんだよね!!
最初、おばけさんが出てった時に花が落ちてきた時は何となく「この後この花が何かキーアイテムになるのかな?」って思っただけだったけど、あー!そーゆーことー!って。んでさ、せっかくみんなで「仲間の印だね!」ってつけたお花がさ、みんなが絵本から出ていくたびにバラバラに散ってくんだよね!そこ!そんなに設定守る?!しかも!散らしちゃうことないじゃん!!って。ちゃんと、そういう【世界のきまりごと】を守られるとさ、そういうどうしようもない【世のことわり】を感じたことのある大人ほど、ぐわーっときちゃうわけですよ。
ひよこの涙で起きる奇跡は、元の世界に戻る穴が閉じるのがちょっと延長されるだけなのもズルい。【きまりごと】は覆らない。

んでさー、ラストで絵本のキャラクター達もやってきて手伝ってくれてたから、このキャラクター達とひよこが友達になれるかもなーその可能性があるのが救いだなーとか思ってると、元の世界に戻ったすみっコ達が、ちゃんと【きまりごと】に従ってひよこがもう寂しくないようにするのがまた良い。エンドロールでペンギンもどきのひよこが泣きながらひよこと抱き合ってるのみて、また泣く!っていう…(笑)
あと、ひよこと1番仲良くなるのがすみっコ達の中で1番マイペースなペンギンってのも良い。あいつ、最初ひとりだけ喫茶店行く気なかったんだぜ?!







そんなこんなで、

映画すみっコぐらし、メッチャ泣いてしまった。
これ書きながらも、思い出してまた泣いてる(笑)

誰か、観た人いたらお話しましょう(笑)


とりあえず観たあとの感動みたいなものを書き殴りたかっただけなので、以上!