「活動理論」で考える、大人の在り方~その1 | ピカソプロジェクト 満足度92%!3万人が笑顔になった こどもの表現の伸ばし方

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こども向けアートワークショップ、幼稚園保育園のアートサポート、保護者の方のためのワークショップ等を運営しながら、美術教育の研究を行なっています。

こんにちは。ピカソプロジェクトです。

大阪教育大学の幼児教育学 玉置哲淳教授が提唱する「活動理論」をご存知ですか?

玉置教授は、弊社代表奥村みずほが通っている大阪総合保育大学大学院で教科部長をなさっています。

奥村が「この理論、おもろいねん!!!」と鼻息荒くしている、活動理論。

その活動理論についてお話させていただきますね。

一般的に『こどもの活動』というと『こどもが何をするか』という風に考える人は多いと思います。
でも、実はそれは、こどもの活動のうちの、ある一面でしかないというのが、活動理論の考え方。
外から見て何をしているかわかる活動(行動と言ってもいいかもしれませんが)を外的活動と言います。

この外的活動は「大人の側から見てわかりやすい」という利点があります。
しかし玉置教授は、この外的活動の視点にとらわれている限り、こどもの成長をサポートする保育者にはなれないと説いています。

もう少し、外的活動について説明しましょう。

外的活動の評価基準は「できる・できない」というもの。
いやいや、
お名前を呼ばれて返事ができたとか、
はさみで切ることができたとか、
「できた・できなかった」で判断するのは、
ごくごく普通なことなんじゃないの?って思ってしまう人も多いと思います。

でも、これを「普通なこと」と思ってしまうことが
こどもの成長をサポートする大人として
もしかすると危ないことなのかもしれません。

「できた・できなかった」という外的活動の基準しか持っていないと
手先が器用・不器用とか
運動神経がいい・悪いとか
発達が早い・遅いとか
子ども自身がどうしようもない部分が評価に大きくかかわってしまう可能性が高くなってしまうんです。

そして、「できない子」という烙印が押されてしまう可能性も高まるんですよね。

だから、こどもと接する大人は「内的活動」という基準を持つべきというのが、この活動理論。

少し抽象的なお話が続いたので、
次回はもう少し具体的に、
外的活動と内的活動について説明しますね。