こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
おかげさまで、ピカソプロジェクトを運営する合同会社エデュセンスは、先日7周年を迎えました。
なんか、7周年というとすごいなぁと思うんですけれども、
自分の感覚としては、皆さんに助けていただきながら、
一歩一歩、今・今・今・・・という今を積み上げてきただけという感じがします。
本当に皆さんのおかげです。ありがとうございます。
ということで。
前回は、エデュケーターは「こどもたちの中から、考えたこととか表現を導き出すのが仕事です」というお話をさせていただいて、
私が、3年生の男の子の中から「ドーナツ」という表現を1つ導き出せたというエピソードでした。
このエピソードの中で、いくつかポイントになっていることがあるんですね。
1つ目が【環境】
まず彼が、3年生であるというその発達段階を理解していなくてはいけないですよね。
そして【導き方】
「いやぁ、もうお菓子って言ったらあれもこれもあるじゃん!」という言い方ではなくて、彼が自分で「ドーナツとプリンだ」っていう風に思いついてくれるまでの対話。
それから、彼が、実際に手を動かし始めてからのサポートの仕方。
これらが、結構なポイントだったんじゃないかと思います。
これらをピカソプロジェクトでは
【環境】【導き】【ほめ】という3つでまとめています。
【環境】というのは、何度もお話ししていますけれども、彼が3年生であるということ。その3年生、9才というのはどんな発達段階にあって、造形の面ではどんな特徴があるのか。発達段階だけではなくて、彼の性格、それからおうちの方の見守り方、そういったこともすべて含めて、環境としてみるようにしています。
そして次は【導き方】ですよね。
プリンとドーナツというのを引っ張り出すために、彼とどんな対話をしたか、ということ。
それから、彼がドーナツの形が書けなくてちょっと苦労するんですけれども、ドーナツの形が描けたときにどんなフィードバックをしたか・・・これが【ほめ】になってくるんですけれども、
そういったところがポイントになってくるんじゃないかと思います。
ピカソプロジェクトでは、このように【環境】【導き】【ほめ】
大きく3つに分けて、こどもの中から、考えたこととか表現とかを導き出すスキルというのを(大人の皆さんに)お伝えしています。
私がやっているのは本当に難しいことではなくて、
ただセオリーに忠実に行っているだけなんですね。
でも、やっぱり、教室に来てくれている子はどんどん伸びていってくれていることは感じますし、
成績(成績の話でするのもちょっとアレなんですけれども)
自分の意見を言えるとか、逆に人の意見を受け入れられるとか、そういったところで高く評価をされているのは、きっとこの3つのポイントをきっちりと押さえていることが、こどもたちにも伝わっているんだろうなと思います。
自分の意見を言えて、人の意見も受け入れられるって、
なかなか大人でも難しいと思うんですけれども、
自分の想いをいっぱい表現してきた子って、人の表現も認められるようになるんですよね。
そんな育ちがサポートできる仕事って本当に有難いと思うし、
これからも続けていきたいなと思います。
ということで、今日は、
ピカソプロジェクトのエデュケーターが、こどもたちの中からこどもたちの中から考えとか表現とかを導き出すときに気を付けているポイント3つ【環境】【導き】【ほめ】をお伝えしました。
今日もご視聴ありがとうございました。