本日の一杯は、東洋水産の《マルちゃん 黄色い博多ラーメン》です。
「赤いきつね」や「緑のたぬき」で有名なマルちゃんの色付きネーミング商品シリーズ(勝手に命名w)から、期間限定で「黄色い博多ラーメン」が発売されました。メーカーさんによると〈「黄色い博多ラーメン」は、「赤いきつね」「緑のたぬき」に続く和風丼カップ麺シリーズの第3弾として、1982年に登場しました。現在ではミニサイズの「まめとんこつ博多ラーメン」のみ販売をしておりますが、今回多くのお客様の声にお応えし、レギュラーサイズでアレンジしたものを、期間限定で再発売いたします。〉だそうです。
自分も前々からレギュラーサイズで再販しないのかなぁと思っていたので、商品リリースの情報を知った時はまさに探していたカップ麺が見つかったって感じでワクワクしました。期間限定なので何だか食べるのが勿体無い気もしますが…まあ、カップ麺の新商品って大抵が限定ものなんですけどねw なんでだろう、今回のカップ麺に関しては何故だか妙に勿体無い感があります(笑)
◆麺は〈なめらかで歯切れが良く、弾力のある麺。豚骨スープに合わせ、白めの麺に仕上げました。〉とのこと。やや細めの縮れた麺で、この価格帯のカップ麺によく用いられているタイプの凡庸な油揚げ麺ですね。麺自体にけっこうしっかり味が付いていて、その主張は強め。やや油っぽさが目立ちますが、全体のインスタントらしい雰囲気から今回に関してはこの油っぽさも却っていいんじゃないかなぁと思えました。
◆具は〈チャーシュー(2枚)、きくらげ、紅生姜、ねぎ、ごま。〉とのこと。チャーシューが2枚、ふと感じるお得感w 価格帯相応のペラペラなチャーシューでしたが、最近の高価格帯のカップ麺にありがちな残念なチャーシューなんかよりもずっと美味しかったですね。うーん、どういうこっちゃ(苦笑) きくらげはたくさん入っていて、その独特の香りがスープにも出ていて美味しかったです。紅生姜の酸味もいいアクセントになっていて、とても存在感がありました。いかにもベタな構成ですが、これといった不足感もない安定した具材だったと思います。
《今回のカップ麺》新商品としての目新しさや、本物志向的な本格感などは全くありません。言ってしまえば、所謂ありきたりな味なんです。スープ・麺・具材、どれをとっても至って平凡。しかし、そのカップ麺らしい懐かしさというか、素朴さを感じさせる仕上がりは非常に好感の持てるものでした。ガーリックの利いたありきたりなポークベースのスープからは具材のきくらげの独特な香りや紅生姜の酸味が感じられ、調味油のクセや油揚げ麺特有のニオイに油っぽさまで好印象と思わせる仕上がり。んー、なんともカップ麺らしくていいじゃないですか。こういう商品を今の時代に新商品(復刻版?)として出してくるあたり、とてもいい企画だと感じました。
マルちゃんの色付きネーミング商品といえば他にも「黒い豚カレー」や「白い力もち」などの商品がありますが、どれも“うどんorそば”に限定されてますよね。冒頭でも書きましたが、あくまで“和風丼カップ麺シリーズ”という和で統一されたシリーズものの製品。そういうコンセプトや経緯から、異色となってしまったラーメンである「黄色い博多ラーメン」はレギュラーから外されてしまったのかもしれませんね。いやーもったいない!今回のインスタントらしさあふれるカップ麺、是非とも再びレギュラー化してほしいものです。ラーメンだって既に日本の食べ物として定着しているわけですし…ね?東洋水産さん。←
【製品情報】
商品名:マルちゃん 黄色い博多ラーメン
発売日:2014/03/03
メーカー:東洋水産
希望小売価格:170円 (税別)
内容量 (めん量):86g (65g)
~栄養成分表~
1食 (86g) あたり
エネルギー:429kcal
たんぱく質:9.0g
脂質:24.2g
炭水化物:43.8g
ナトリウム:2.1g
ビタミンB1:0.31mg
ビタミンB2:0.27mg
カルシウム:153mg
(食塩相当量:5.3g)