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ホラー映画メインですが、ほとんどの映画は美味しく拝見いたしております。
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ヴィンチェンゾ・ナタリでーす。ヴィンチェンゾ・ナタリと言うと「CUBE」が素晴らし過ぎたので、あんまり他の映画が耳に入ってこないんですけど、これはアマプラで見つけました。彼らしくちょっと捻りの効いた幽霊ものです。(と思う)

 

どう見ても普通の家じゃない。

 

最初は「私はゴースト」の如く、延々毎日同じことを繰り返している家族、娘のリサだけがそれに気付いていますが、他の家族は全く気がついていない模様。つまりこれは「私はゴースト」同様、成仏していない家族の霊だと言う事でしょうか。この辺はホラー映画見慣れてる人ならすぐ理解してしまいますな。気が付いてて延々繰り返しているのも辛いものです。画してリサはこの状況を何とか打開しようとあれこれ試みるんですが、どうも上手く行かず、家族からは様子がおかしいと心配される始末。

 

 

しかしあれこれやってるうちに少しづつ家族の反応が変わったり、イレギュラーな事が起こったりする様になり、得体の知れない男が現れ詮索するのを止める様忠告しますが、リサは遂に別の時間軸のオリビアと言う少女や、やはり同様にここから逃げ出そうとしているフランシスと言う少女とコンタクトが取れるようになります。オリビアはリサたちが住んでいた家の現在の住人なわけです。そしてこの得体の知れない男は最初の住人で、こいつが諸悪の根源でした。

 

 

既に亡くなってる人が主人公という設定も最近割とありますが、最初からループに気が付いていて何とかしようとしている、のは面白かったところですね。つまり「ループもの+ホラー+ミステリ+シリアルキラー+家もの」と言う意外にてんこ盛りな内容なんですよ、しかしそこは流石と言うか上手くスマートにまとめてあり、非常にわかりやすいです。

 

 

そして、その謎を解いて行き、ここで長年に渡って何が行われて来たか知る中盤、後半リサは思い出した自分の家族を先に解放し、オリビアやフランシス、他の被害者(の霊)と共に、この諸悪の根源を絶って自分の家族、他の霊たち、オリビアの家族を救う決心をします。

 

 

最後は一応ハッピーエンド?な感じなんですよ、リサが家から光の中に出て行くんですが、そう言えば「CUBE」も最後まで生き残ったカザンが光の中に出て行くシーンで終わりませんでしたっけ?

 

それは良いとして。

 

まあそもそも死んでますから、そこはどうなのよと思うところですが、「アメリカン・ホラー・ストーリー : マーダーハウス」なんかも生きてた頃より楽しそうでしたからそれはそれなりにハッピーなのかも知れません。知らんけど。

 

 

†††ヴィンチェンゾ・ナタリ 監督作品


リサ:アビゲイル・ブレスリン
ブルース(父親):ピーター・アウターブリッジ
キャロル(母親):ミシェル・ノルデン
ロビー(弟):ピーター・ダグーニャ
エドガー・マリンズ:スティーヴン・マクハティ/デヴィッド・ノール

オリヴィア:エレノア・ジィジー

デヴィッド(父親):デヴィッド・ヒュートレット

アン(母親):サラ・マンニネン

エミリー(妹):マルティーヌ・キャンベル

フランシス:サマンサ・ワインスタイン


†††2013年 カナダ
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