還暦を迎えた週末。
その3日ほど前の夜、相方が、
「誕生日、何欲しい?還暦やもんなぁ」と言ってきた。
その日のお昼間、職場でのこと、
「還暦のお祝い、しはるんでしょう?」
と聞かれていた。
「美味しいもの、食べにいかはるの?」と。
「何も」と返事をすると、
「何もってことないでしょ、あっ!サプライズちゃいます?きっと」と。
絶対違うと思うし。
「『何もなかった〜』っていうサプライズかもよ」と私。
みんなで大笑いしたわ
おうちによってそれぞれだと思うけれど、私の実家も相方のほうも還暦とか古希とか喜寿とか米寿とか家族(や親戚)集まって、お祝いする家だった。
そうなんやけど…今回何の話しも出てへんで…
よく考えると、実家のほうは元気な頃は母親が、認知症が進んでからは兄が、相方のほうはいつも私が、企画手配しているのだった。
お祝いごとでも法事でも。
でも!
絶対私からは言わんとこと思って過ごし、もう3日前に。
自分の還暦祝い、自分で提案するってね、おかしいやん
というわけで、3日前の相方のお尋ねに、
「…ご飯とか行きたいよなぁ…」とぐちぐち気味に答える。
「…何が食べたいん?」
「◯◯◯(←廻るお寿司屋さん)とかじゃないところがいいかなぁ…か・ん・れ・き・やし」
相方は、雲行きが怪しいのを察知した模様。
やばいやんと気がついたみたい。
私も珍しく主張しとこうかな。
「…あっ!天ぷらか?天ぷらやな」
「…もう3日前やし、絶対取れへんと思う」
「…」
実は、ずっと行きたいと思っている天ぷら屋さんがあって。
新卒で働いていた30数年前、上司がつかわれるのに予約の電話をよくしていたお店。
電話だけで実際に行ったことはない。
職場の近くなので、仕事を辞める時にでも一度行こうと前から言っていた。
と、2人の会話はここで終了。
さぁ、どうなることやら、成り行きを楽しませてもらお
あとで娘から聞いたところによると、
その日、
「プレゼントは買ったのか?」とか、「還暦やからちょっといいもん買ったげ」とか、「日曜のお昼は夫婦で予定を空けておいて」とか、怒涛のLINEが来たとのこと。
「ちゃんと買ってるがな」「どうしはった?」と思っていたらしい。
で、結果は…
鉄板焼き屋さん。
「結婚式挙げたあのホテルやで」と、その選択にちょっと得意げだった。
そこを狙ってきたか、
ふふふ、合格にしとこかな
面白かったのが、娘の相方さん。
「鉄板焼き」と聞いて、てっきり、
お好み焼きだと思ったそうで、さすが関西、お祝いにお好み焼きなんやと不思議に思いながらも感心したらしい
それを聞いてみんなで大笑いしながらのお肉は、とっても美味しかったです。
お好み焼きでもね、じゅうぶん嬉しかったと思うで〜
久々に訪れたホテルは名前は変わったけれど、最上階の回転展望レストランは健在だった。
京都では外資の超高級ホテルもたくさん出来ているけれど(絶対泊まることは無いと思われる)、どうぞ昔からのホテルも負けないおもてなし心で残っていきますように!