世代を越えて。愛車に寄せて。 | 和癒(わゆ)サロン En’(えん)

和癒(わゆ)サロン En’(えん)

あなたの身体の“癒快(ゆかい)”をお手伝する,広島市安佐南区大町の和癒(わゆ)サロンEn’(えん)です。
☆☆☆ 日常生活に寄り添い,
    身体の使い方の癖をひも解き,
    動きやすい身体づくりと心地良いライフスタイルをサポートします☆☆☆

和癒師えんです。
 
物心ついた頃には、
父の運転はやばいってどこかしら思ってて、
時が過ぎてアルバムを見返すと、、、
父の愛車のプレジにかこつけて
粋がってるあんた誰?
な写真が(@_@)
 
おめぇだよ(笑)
 
高校受験の時には、
ぶいぶい言わせて外部スピーカーとかつけてた兄のブルーバード?で送ってもらったかも。
 
家庭内で洗脳されてそこそこ車と親しむようになって、
 
「feel the beat」
「fan to drive」
なんて言葉を知るようになったときには、
日産車しか選択できない体質になってました。
 
ど貧民の時代を越えて、
初めて自分の車を持つことになった、子育て始まったのちの30代。
 
息子はすでに保育園の年長さん。
今後どんどん荷物はかさばり、選ぶのはワゴン車かなーって思いながら決め手に欠けてうようよしてるときに、
職場の同僚さんが連れてってくれた中古車展示場。
気まぐれに座ったスポーツ仕様の車のすっぽりと包んでくれるシートは車への愛着を思い出させるに足り、
その後15,6年もの付き合いになる、愛車180sxとの出会いに繋がります。
 
他県から引っ張ってきて、
出会った最初に日の、夕陽に照らされた美しいフォルムが忘れられない(;_;)
 
いろいろあって、
外見上ぼこぼこにしてたから、
「どんだけ扱いずさん?」って思われてたかもだけど、
年数とか走行距離とか増えてくると、
内部的に手を入れたい部分が気になる。
 
「feel the beat」から始まった車ライフだけど、
自分の家庭があって、その上でのドライバーとしての自分、
どんどん、
安全に走れる機能性が大事になる(したつもりで)。
 
それを優先してメンテナンスして、
外見ぼこぼこでも機能的には万全を期しながら、
いちにちでも長く乗っていたかったけど。
 
令和2年の車検で、
引導を渡されました。
 
車検に向けて預けてるなかで、
もう車検通せないとわかって。
 
お別れを言いに会いに行った車検切れ寸前のこの日、
記念撮影したいと伝えたら、
「路上運転しますか?」
 
乗りたい気持ちはあったけど、
満身創痍の状態で、オーナーの私が困ることなくコックピットまでちゃんと連れて行ってくれた180sx。
(車検時に足回りガタガタと言われたけど、そこまでなんの不具合もなくちゃんといつも私をうちまで連れて帰ってくれた)
まさか最後のお別れの時に路上で止まったりしたら、
なによりこのひとが悲しむよねと、
ピット内でお別れさせてもらいました。
 
半泣きで
「写真撮ってもいいですか?」って聞く私に、
神妙な顔で
「もちろんです」
って答えてくれたいつも元気に給油してくれる女の子。
 
泣きながら
「写真撮って」っていう母に、
笑いもせず、
「気が済んだ?」って聞いてくれる息子。
 
それからいちねんたって、
ナンバープレートを、
出しても構わないことが切ない(;_;)
 
納車したのが息子保育園時代で、
お迎えの時にこの顔を見せると、
子どもたちが喜んでくれて、息子も誇らし気でした。

 

メーターが、

持ち主に似たのか寒さを感じると止まってしまったりして、

ひとつ前の車検は奇跡的に車検時動いて通過できたけど、

 

どんなに探しても同じ部品が見つからなくて、

万事休すの最後でした。

 

3〜4年、そんな状態だったから、たぶん走行距離は30万キロ近く行ってたのかな。

 

 




 

 

 

この写真撮影会が、

令和2年8月27日。

 

もうすぐ1年。

 

備忘録として、

書きたくて、

でもずっと書けなくて。

 

やっと書けるなーとなったのは、

社会人になった息子が、

クルマ欲しいなってなって、一緒にクルマ選びに行ったことから。

 

「ミッション車に乗りたい」

 

試乗してみた息子が、

あの車この車気に染まない、その理由を

「フォルムが好きじゃない」。

 

「低くて地面に近いのがいい」。

 

「やんちゃしたいわけじゃない」。

 

そんなことを言ってるのを聞いたら、

180sx成仏できるねと思いました(;_;)

 

*****

 

自分の愛車が成仏できるかどうかということは、

 

息子と一緒に車に乗っていた時間、

移動する手段というよりも、

車という重たい機械、

自分の命も預け、

ひとの命にもかかわるもの、

それに向かう気持ち、

 

息子の安全、

息子が関わる人の安全、

 

それらにかける母の気持ちの片鱗。

 

私と一緒になってずっとずっと守ってきてくれた愛車の想い。

それが、息子に伝わっていることに安堵て、喜べて、ほっとして。

 

もういいかな、

繋がったかな、

そう思えました。

 

自分の命、他人様の命を大事にすること。

 

たくさんの時間をともにする車というパートナーを、

大事選ぶということ。

 

たくさんの時を、

共に過ごしてきた相棒。

 

想いはちゃんと引き継がれてるよ。

これからもずっと、息子のこと守ってやってね。