空気投げ研究家???「(仮)2016夏・空気投げ研究稽古会」 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

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骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

たいさんが空気投げの研究を始めてどれくらいになるだろうか?
「空気投げの研究を始めました。」
と聞いたときは驚いたが、最近では武術稽古以外に柔道で汗を流している。

本気ですか?
おそらく、柔道家が抱く空気投げのイメージは、実践ではありえない、空気投げの動画はやらせ、などではないだろうか。
私も古武術の技に触れる以前は、柔道を長年やっていたにもかかわらず、ろくに技の研究もしていないので架空の技というイメージしかありませんでした。

空気投げとは、「隅落」「浮落」のことをいいます。
「隅落」は実践で使う選手がいましたし、「浮落」は昇段審査の投げの型で練習しました。
四段で知らなかったの、もしかして私だけ???
(汗、汗、汗...。)

「浮落」には痛い思い出しかありません。
昇段審査の前になると投げの型を急きょ練習します。
技をかけられる側は、技のタイミングに合わせて飛ばなければいけません。
「バン!」と受け身をするのですが、連続は辛かった...。

しかし、たいさんが研究しているのは、技の仕組。
力の伝え方、力の伝わり方と表現すべきか、感覚的で上手く言葉にできませんが、
私が経験した「浮落」とは質が全く異なるのです。

以前の私でしたら感覚的なことというのはわからない、怪しく思ったはずです。
それが、中島先生やたいさんの古武術の技に触れてみて感覚的なことが理解できるようになりました。それは、彼らが構造動作トレーニングで技を生み出す「体(たい)」を築いているからです。私にとっては、そのことが力学・物理学的で具体的な指標になるから信用できるのだと思います。

力の伝え方、力の伝わり方の仕組みを実感するということは、多くの物事を知る上でヒントになります。私も「動きのキレ」トレーニングを指導できるのも、この仕組みを実感しているからなのです。実は、たいさんとは構造動作トレーニングで顔を合わせていますが、たいさんの「空気投げ」を受けたのは2012年の暮れに受けた一度きり。確か、甲野善紀先生の稽古で東京武道館の板の間だったか。それ以降は遠くから彼の様子を眺めています。

昨年末、たいさんと飲んでいて夏に名古屋で稽古会を企画するという話で盛り上がりました。私の興味は、その後の「空気投げ」の進展です。たいさんの「体」のベースは構造動作トレーニングですが、「技」のベースは甲野善紀先生・中島章夫先生の古武術です。せっかくですので、「技」と「体」のベースを踏まえて「空気投げ」の仕組みを紹介してもらえたらと考えています。技の仕組み、力の伝え方、伝わり方に興味がある方おられましたら、「(仮)2016夏・空気投げ研究稽古会」に内容、リクエスト、アイデアなどメッセージ頂けますとうれしいです。

私は、さらに「円滑な重心移動を瞬発的な力に転換する」トレーニングの次の段階を発展させるためのヒントになればと楽しみにしています。

たいさん:武術稽古とかのブログ

*1/25 大阪産業大学内村直也監督によると「空気投げ」は「隅落」のことだそうです。