ONE MORE THING(3) | えりんぎのブログ








週明け、地下鉄を降りたところで彼とばったり一緒になった…

「おはよう、チャンミン!」

「…おはようございます…」

軽く会釈をして、早足で歩き出したのに、そんな僕の気持ちをくんでくれる筈のないあなたは、特に急ぐでもなく自然に僕の横に並んだ…

そっと目配せして、
「この間のさぁ、あんまし他の奴らに言わないで? ……なっ…?」

にやっと笑った顔さえいちいち格好いいけど、何の事言ってるのか、派手な美女が脳裏に浮かんで…ちょっと意地悪言ってみたくなる…

「チョンさん…あの目立つ場所に車を停めるのは非常識だと思います。
あなたが指定したとは思いたくないけど、彼女の常識まで疑われてしまいますよ。」

彼は一瞬びっくりしたような顔をして、
それから満面の笑み…………

「ユノ…だよ。」

「………へっ?…」

「じゃあさ、これからはユノヒョンって呼べよ!おまえのいっこ上のヒチョルもそう呼んでるし…」

「……へっっ???」

何が何でその会話になるのか全く理解不能で…ポカンとしてる僕の横でなぜか嬉しそうにしているあなた……

「…そうだよな、…なっ?チャンミン…」

「………????‥‥」
やっぱり訳が分からない…