船越と長井は予想外でした。ファンの間では捕手と投手は他の選手の名前が挙がっていましたし、自分も年齢的にはそこで名前が挙げられていた選手が妥当なのかなとも思っていましたから。
庄司はここ数年ずっとこの時期になると名前が挙げられていましたから、とうとう来る時が来たか…という感じです。本人もこの3年間はずっとそれを感じながらやっていたというのは何とも切ないです。前々からファンの間では言われていたことですが、他のチームだったらもっと一軍の試合に出られたはずなのに…というのは、やはり自分も強く思います。カープに来てくれたのは嬉しいけど、カープにいたから出られなかった…というのは、何ともやり切れないです。
一昨年、石井琢朗コーチがカープを去る際、サンスポの取材でこう語っていたのが印象的でした。
このコメントを見たときは、庄司を応援していた自分も嬉しくて。勿論庄司本人も嬉しかったでしょうけど、結果的にこのヒットが庄司の最初で最後の1本のヒットとなったのはなんとも残念でした。
10年間で通算22試合出場、20打数1安打、打率.050。これが庄司の一軍での実績です。
「菊池や田中がいなかったら庄司が出れたなんて、そんなこと分からない」というカープファンもいるかと思いますが、一軍の試合に出ていないのに10年もプロでやれたということは、庄司の能力を球団も首脳陣も理解していたのだと思います。今年だって、第一次で戦力外にならなかったのは、ドラフトで内野手を指名出来なかった場合は残すつもりだったからでしょうし。
「ここ3年くらいは勝負の年だと思って毎日過ごしてきたので悔いはない。カープさんに10年間、死にもの狂いでやらせてもらった」「これからは一ファンとしてカープを応援していきたい」ということで、本人はもうプロ野球人生に満足して引退する意向のようですが、ほんとにいいのか!?と言いたいです。トライアウトを受けてダメだったら諦めればいいんじゃないのか?と…。
もっとも、10年間在籍していたので、もしかしたら球団からスタッフや職員などのポジションを打診されているのかもしれません。だとしたら、庄司の現役への未練のないコメントも理解出来るのですが…。
でも、やっぱり庄司が一軍の舞台で活躍する場面を観たかったなぁ…。