韓国コンビニでSIMを買う…nanoも30,000ウォンだった 2016年11月 | ちょっとそこまで☆増刊号

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2016年11月末、大統領退陣を迫る連日の集会の中、久しぶりにソウルに行ってきた。韓国には行っていたが、2回続けて釜山だったので、ソウルは4年ぶりだ。

 

写真は新世界百貨店のクリスマスイルミネーション。網の目に配置されたLEDがモニターのドットのように使われて、刻々とパターンが変わっていく。ロッテ百貨店よりも見ごたえがあるので、年末年始に訪韓される方はぜひ。

 

韓国の旅行者向けSIM環境は、日本同様に遅れている。開通手続きの煩雑さはともかく、問題なのは価格。最安のプランが30,000ウォンと、二泊三日程度の旅行では割高となってしまう。なので、前回の釜山行きでは、ルーターのレンタルとWi-Fiカードの購入でしのいだ。詳しくはこちら。

 

 釜山の金海空港でルーターをレンタルする 2015年4月

 釜山の金海空港でWi-Fiルーターをレンタルする 2015年8月

 

今回のソウル行きにあたってネットで予習すると、状況はあまり変わっていない。レートが変わってW1,000が93円だったのはいいが、SIMは相変わらず30,000ウォン。しかもiPhone向けのnanoSIMは35,000ウォンと、訳の分からない価格設定だ。iPhoneユーザーの足元を見ているのかと言いたくなる。

 

しかし、一度SIMカードの便利さを知ってしまうと、ルーターはなんとも煩わしい。それと、今回は韓国旅行が初めての友人も同行したので、結局、ルーターとSIMの二本立てとなった。友人用ルーターは釜山で借りたものとまったく同じなので、今回記事は省略。SIMについて書いていくことにする。

 

 

さて、久しぶりの仁川空港はやはりでかかった。このところ、高雄空港や金海空港のフットワークの良さに慣れていたので、余計にそう感じる。そもそも着陸してからのタキシングも延々と走るし、ピーチ航空は一番遠いゲートなのでイミグレまで行くだけでもひと仕事だ。そして入国の列。台湾と違って快速通関証はない。たとえあっても連れがいると同じことだが。なんだかんだで、到着ロビーに出てくるまで小一時間かかる。

 

しかし、空港内は、手続き不要のエアポート無料Wi-Fiが飛んでいるので、暇つぶしはできて助かる。

 

 

到着ロビーで、まずWi-Fiルーターをレンタル。各社並んでいるが、予約特典で1日W4,000予備バッテリー付きと安かったので、今回もKTにした。そしてSIMカードを買うためにコンビニを探す。このフロアに4軒あるはずなのだが、セブンイレブンやファミリーマートのように目立たないので目にとまらず、友人を連れて端から端まで探して歩くには大きすぎるし、成り行きで空港駅(交通センター)の方まで来てしまった。そういうときに限って、案内板も分かりにくいものだったりする。

 

 

ターミナルビルから駅へは渡り廊下または地下を通る。地上へ出ると、バス・タクシー乗場を横断することになる。立派な鉄道ターミナルだが、ここのコンビニでは(これも何件あるか不明だが)SIMカード売り切れだった。インフォーメーションにもSIMの小さなポップが出ていたが、いい加減歩き疲れてきたので、市内行きの電車に乗ることにする。

 

 

空港鉄道 AREX

空港とソウル市内を結ぶ空港鉄道AREX。これができるまでは、リムジンバスで漢江沿いの大渋滞に何度もうんざりしたものだ。券売機は日本語表示も選べるので難しくない。カード式の切符は残念ながらお土産にはできず、出札で回収されてしまう。市内直通列車を選んだので座席指定。領収書に座席番号が印字されているので、捨てないように。

 

AREXのユルキャラは、昭和オヤジには昔のブラウン管テレビにしか見えないが、先頭車両の顔なのだろう。

 

 

ホームは地下だが、天井が吹き抜けで明るい構内。

 

 

直通列車は30分に1本。ソウル駅まで43分と、各駅停車の一般列車より10分しか早くないが、運賃は約2倍のW8,000。しかしそれだけの値打ちがあるのが、2×2のゆったりシート。全席指定でピッチも十分、足乗せもある。車両の端にはスーツケース置場もある。市内に着くまで、飛行機と広い空港で疲れた足を延ばして、ゆったり過ごせる。フリーWi-Fiもあるし実に快適だ。空港列車は今回初めて乗ったが、もうリムジンバスに乗ることはないだろう。

 

GS25でSIMカードを購入

 

 

そしてさらに、ソウル駅に到着してホームから上がってくると、出札前にGS25があった。店の表にSIMのポスターが貼ってあり、レジの周りにもSIMやWi-Fiチケットのポップがいっぱいあって、「ここでネット環境ととのえてね!」というオーラが出まくっている。レジには常連らしき日本人女性が数名並び、手慣れた様子でSIMやWi-Fiカードを買っていた。すかさずSIMゲット!

 

うれしいことにこのSIMは、

標準・マイクロ・ナノどれでも使えるアダプター仕様の3in1で30,000ウォン。

 

もうね、今どきこうでなくちゃアカンよホンマに。iPhoneユーザーだけW5,000上乗せボッタクリとかやってる場合じゃないよ。

 

 

ということで、KT回線利用、エバーグリーンモバイルが販売しているEGシム。開通作業は自分でやらなければいけない。台湾やタイみたいにカウンターのお姉さんにスマホ渡してもダメなのである(多分)。

 

しかし実際にやってみると、難しくはない。iPhone6sだが、APNも自動で設定された。うまく接続できない場合の設定の詳細はこちら。付属のマニュアルにも記載されている。

 

開通作業の注意点

 

・パスポートの写真のあるページの画像を用意しておくこと

・SIMをくり抜いた余白のカードを手元に置いておくこと

Wi-Fiはオフ(実はオンでもいける?)

 

 

 こちらがマニュアル。英語と繁体字で日本語はない。回線をつかまなかったら、電源オンオフを数回繰り返せとある。今回は、1回再起動ですぐにKTの電波をつかんでいた。

 

 

スクリーンショットをよく見たら、Wi-Fiはオンでやっているではないか。説明書はよく読みましょう(笑)

 

説明書では、Wi-Fiオフで電波をつかんでからegsimcard.co.krにアクセスと書いてあるが、私はWi-Fiでegsimcard.co.krにアクセスして、上の画像左、EG SIMのタイトルページを出している。1分たたないうちに電波をつかんでアンテナピクトが立っている。

 

egsimcard.co.krにアクセスすると、ちゃんと日本語もあるので安心(画像右)。

 

 

入力画面が出ると、ここでSIMカード余白が必要になる。シールで電話番号、SIM番号が貼り付けてあるので、それぞれ入力する。画像ではモザイクがかかっている部分。

パスポート画像もここで必要になる。実名確認というと名前を入力するのかと思うが、タップすると画像選択画面となる。その場で撮影することも出来るが、事前に落ち着いて撮っておくのがお勧め。入力が終わって規約承認すると、これで登録作業は終わり。

 

 

すぐにSMSが飛んできて、開通作業終了。5分で完了している。

 

EG SIMカードアプリ

 

 

EGsimカード用のアプリもあるので、事前にスマホに入れておくといい。アカウントを登録する面倒な作業は必要はなく、電話番号を入力するだけで各種ユーティリティが使える。もっとも、個人情報は開通時にパスポート画像を送っているけれど。

 

アプリでなくても、egsimcard.co.kr の公式サイトにアクセスすれば同様のことができる。どちらも日本からでも普通に使える。

 

 

使用状況の確認。データ残量や使用履歴が参照できる。

 

 

こちらはトップアップ。クレジットカードで手軽にチャージできる。この画面を見ると有効期限は3か月となっているが、EG SIM公式サイトのFAQでは30日となっている。現状では3か月に延長されているような感じなので、後日また確認してみる。チャージで有効期間が延長されるなら、また使える可能性も出てくる。

 

Wi-Fiもついてました

 

実は今回、気が付かなくて現地で確認していないのだが、このSIMはKT Olleh Wi-Fiに接続できる。帰国してマニュアルを読んでいたら、Wi-Fiにつながらないときの対処方法が書いてあった。タイでもSIMはWi-Fi付だし、最近のトレンドだ。次の機会にOlleh Wi-Fiのホットスポット充実度を調べてみよう。

 

ソウルでは、公共施設ではほぼ無料Wi-Fiが飛んでいたし、店舗でも充実していた。よく考えたら、日本で使っているauのSIMもWi-Fi対応なのだが、日ごろの生活圏にはWi-Fiスポットがなく、ほとんど使えていない。やっぱり日本は遅れている。

 

写真は広蔵市場

 

今まで、高くて開通手続きが面倒というイメージで敬遠していた韓国の旅行者用SIMだが、実際に使ってみると、値段以外は使えるじゃないか、というのが今回の感想。アプリやウエブサイトの使い勝手は良好で、さすが後発と感心するほど親切で便利な構成になっている。諸々の事情が日進月歩で発展中なのだろう。半年前の情報ではもう古いという実情を体験出来て、W30,000を払った価値は十分にあった。

 

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