Atleticoのセレクションに参加! | 南米日本人サッカー監督の挑戦

南米日本人サッカー監督の挑戦

FIFAクラブW杯2012優勝のSCコリンチャンス・パウリスタにてサッカー指導者をしています。

Jリーグ南米戦略や苦悩、面白ネタなどを綴っていきたいと思います。

更新遅れました。


現在、ブラジル1部リーグ二位のAtletico Paranaenseにて指導者として勉強させて貰っています。


僕も学び多い時間にしたいので、ブラジルサッカーについて何か質問等ありましたら、ご連絡下さい^ ^
僕に対してだけでなく、例えばブラジルのプロの指導者に対しての質問でも構いません。
僕が彼らに質問してからブログに載せます。




さて、昨日はAtleticoU13のセレクションに帯同してきました。


日本の皆様に還元出来ればと思い、(載せても良い部分だけに限りますが)ここにAtletico流のセレクション方法を記しておきます。




まず、セレクションでやる種目は3種類。

ボールフィーリング、シュート、ゲームです。



ボールフィーリングの様子
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シュートの様子
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ゲームの様子
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しかし、シュートとボールフィーリングは正直な所、ウォーミングUPや体を冷やさないため程度の理由で行っているだけで、ほぼ全ての合否判定がゲームで行われます。

シュートとボールフィーリングは用紙に採点欄すらないので、記録も残していません。




また、ゲームの採点は1~3点の数字で記入し、3点が最高です。


今回のセレクションには約50人の子供が参加し、3点を貰ったのは確か2人くらいです。
2点が5人くらいで、ほとんどが1点となります。




また、Atleticoでは毎月セレクションを開催しています。


毎月選手が入るチャンスがある反面、この年代から毎月クビになったりレギュラーを追われる可能性がある厳しい環境です。

Jクラブでは年に1~2回が基本なのと比べると、ブラジルの熾烈な争いが少し感じられるのではないでしょうか。



また、ブラジルは移籍の文化が一般的なので、日本とはクビに対する対応も違います。



先日、クビになる選手を選ぶMTに参加しましたが、コーチ陣は一切何のためらいもありません(苦笑)

日本なら少しくらいコーチにも心苦しさがあったり、保護者の方と揉めたりがありそうですが、ブラジルではほとんどなさそうですね。


そこは親が介入するよりは子供が自主的にクラブと話し合っています。
入団や移籍の話し合いなどに親が出ているのを見た事がありません。
ここは日本人の苦手な自主性を育てる大切なヒントかと思います。


こうした厳しい環境で長く振るいにかけられ、残った選手がプロになり、ネイマールの様なスーパースターが生まれています。


AtleticoU20所属の17歳、モスキート選手とナタン選手は共に今年のU17W杯にセレソンの一員として出場し、世界的規模で次のスーパースター候補と期待されています。


Atleticoの寮、ナタン選手の部屋の前です。
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