「Dooo×oooR」参加団体インタビュー!《東都舞台芸術研究所》 | フロアトポロジー〜FlooR〜 blog

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「Dooo×oooR」参加団体インタビュー!!
今回は東舞研こと、東都舞台芸術研究所の石倉和真さんに伺いました!
いったいどんな団体なんでしょうか。

Q:インタビュアー
A:石倉和真さん



Q
石倉さんよろしくお願いします。
東都舞台芸術研究所ってどんな団体なんですか!?



A.
これ、たぶん、すごく説明しにくいです。僕も含めてメンバー誰も答えられないんじゃないかな(笑)



Q
え、そうなんですか??



A
というのも、公演によって、我々の有り様が変わりますし、毎回特に組織だった動きはしていないからです(笑)



Q
いつから、活動してるんですか?



A
本格的な活動開始としては2012年からです。2011年ごろに僕が所属していた劇団を辞めて、さあ、どうしようと思っていたときに、コンパクトかつ実験的な公演が出来るユニットができないかと思い立ち、個人活動として始めました。あ、ちなみに、活動開始前に、「東舞研」という略称を付けてくれたのは、今回出演していただく角畑良幸さんですね。



Q
そうだったんですか!
あ、初公演に角畑氏出たって言ってましたね。
現在はメンバーがいますよね。



A
はい。今のコアメンバーは4人です。別に4人が一丸になるわけでもないのですが。基本的に舞台のことを思考して研究している、、という設定になっていますが、実際にはどうだろう、考えているのかな(笑)
ただ、「研究所」を名乗っているので、その都度実験的な公演を出来る免罪符は持っていると思っています。そういう意味では、公演という行為そのものに、既に一枚フィルターがかかっている感じです。
ちなみに、今回の企画への参加は、僕の個人的な思惑が強く、メンバーの反対を押しきっての強硬上演です(笑)



Q
あら。そうでしたか、ありがとうございます!!
今回参加を決めて下さった経緯を伺っても良いですか?



A
大学の演劇科のときの同級生でもある、フロアトポロジーの角畑さんに声をかけていただきました。
僕はもともと大学のときは台本を作ることをメインにしておりました。最初の頃は会話劇も書いたりしましたが、それに飽きて、徐々に実験的で複雑な構造のものばかり作るようになっていきました。
要はストーリーの軸や一貫したキャラクターが存在しないようなものです。物語を解体して再構築して、セリフやシーンだけを抽出したり、別のまったく関係ないテキストと繋いだり、そういう遊びを繰り返していました。
角畑さんの言葉を借りれば「わけわからん系」ですね。



Q
わけわからん系・・・(笑)




A
ただ、その「わけわからん系」というのは、一緒に作る、スタッフ、キャストの多大な理解と協力がないと、作り上げることはできません。


Q
確かに!関係者までわけわからんままやったら、見る側はもっとわけわからんですな。



A
そうです。だから、大学を出て、一人ぼっちになってしまった僕は、そういうものが作れなくなってしまいました(笑) 後年、社会人になってしばらくしてから演劇活動を再開するのですが、自分で書くことはしなくて(遊びで一本書いたくらいです)、イヨネスコとか三島由紀夫とかの既成の台本を上演していました。




Q
ふむふむ。



A
・・・で、ここからは僕の勝手な妄想ですが、角畑さんがそんな僕を見て、同級生として心配してくれたんじゃないかと(笑) 自分で書くこともしなくなって、両手の範囲に収まる既成の台本を選んで、怠惰に、無難に上演しているのを見て、そうじゃねえだろうと(笑) 何をただボールを置きに行くようなことをしているんだと。ちゃんと、自分で台本書いて、わけわからんことをしろと、喝を入れてくれたんじゃないかと勝手に思っています(笑)



Q
角畑氏・・・・え、そうなの?????



A
なので今回は、きちんと、わけわからんことをしようと思っています(笑)
あとは、6団体の合同公演ということで、全体のバランスの中で、なぜ東舞研が呼ばれているのか、たぶん、硬質なものであったり、前衛的な表現を求められているでしょうから、そこの期待に応えられるようにがんばりたいと思っています。非・エンタテイメント担当ですね。



Q
なるほど、そんな流れがあってこの台本なわけですね。
すんごい納得!!!
どんな作品になりそうですか??


A
とても大人しい舞台になると思います。最近、静謐という言葉が好きなのですが、静謐な舞台になると思います。環境音楽的な感じ? たぶん、お客さんは眠るでしょう。




Q
え!それダメですよ!




A
別にそれでいいと思ってます。話の筋とか、役者さんの技巧でなく、ただ、絵を見るように、深く考えずにその状況を体感していただければよろしいかなというところです。



Q
絵・・・。そうですね。



A
個人的に、試してみたいことがあって・・・。



Q
おっ!!!何ですか??



A
一方向に流れる「時間」という制約がある、舞台というジャンルにおいて、どこまでミニマルな表現は可能なのかというものです。ただ、作っているうちにあまりミニマルではなくなってしまいましたが(笑) うーん、その辺が観客に与える心理的な影響についていくつか見てみたいです。



Q
む・・・むつかしい・・・!
キャストについて少し教えて下さい!



A
フロアトポロジーの角畑さんと小崎さんが出られます。あと大変遺憾ながら、僕も少しだけ出てます。僕は役者ではないのですし、出るのは大嫌いですが、人事上、これは仕方ないです。たまには前線で自分の血を流さないといけません。




Q
いや、意外にも様になってますよ!!
原作の 「世界の中心で愛をさけんだけもの」という作品について教えて下さい!



A
ハーラン・エリスンという人が60年代に書いた、同名の、非常に短いSF小説です。
今回の脚本は、それを元にイメージを起こして再構築しています。
原作自体、話が複雑で断片的で・・・一度読み通しただけでは、掴みにくいのですが、整理していくと、とても寓話的というか、教訓じみた話だなあと思いました。なので、教訓話として、分かりやすく作り替える手もあったのですが、その方法を取っていません(笑) 断片的な原作のフレーズをさらに断片的に拾い集めて、別の詩や、哲学書のフレーズにかぶせながら、より深みを出そうとしています。



Q
私も原作読みましたが、・・・一度さらっと読んでも何が何だか!でした!
ですが、おっしゃる通り寓話的。
今の人間に愬えるものがあります・・・。
稽古場は、どんな感じですか!?




A
粛々と淡々と進行している感じかな。
内容が、観念的というか、実験的なので、稽古は大変かと思いましたが、小崎さんのセンスが良いのと、角畑さんとは、演劇については同じ教育を受けたという土台があるからか、楽ですね。話が通りやすい(笑) こちらの手の内をわかってくれてるので。



Q
わわわ。忝い!もっと頑張ります><
団体代表から意気込み等、一言お願いしますm(_ _)m




A
僕はよく間違われるのですが、団体の責任者でも代表でもないんですよ。それは去年辞任しましたので。ただの一兵卒になったのです。でも、それだとなかなか人に説明しにくいので、同級生で劇作家の青柳さんが、「元・研究ユニットリーダー」という名称を付けてくれたので、いまはそれを名乗っています(笑)

期待される役目を勤めあげたいです。
あと、あまり面白いことを言えないインタビューですみません。



Q
そんなそんな!石倉さんありがとうございました!^^







石倉さんとお話していると、なぜか心が和みます・・・。何故かしら>▽<

紳士的な石倉さんの頭からどんな作品が練りだされるのか・・・・

是非是非目に焼き付けて下さい^^




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フロアトポロジー~FlooR~プロデュース6団体合同イベント
「Dooo×oooR」
異色の6団体が1つのテーマをもとに短編作品を連続上演!!

<開催日>
7月4日(金)~6日(日)
<会場>
高田馬場ラビネスト
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田3-27-4第一キャラット河俣B1)

<開演時間>
7月4日(金)
16:00~
(フロアトポロジー~FlooR~×人体連盟×PEACEWALKER)
19:00~
(ウン国立劇団×東都舞台芸術研究所×中野坂上デーモンズの憂鬱)
7月5日(土)
13:00~
(ウン国立劇団×フロアトポロジー~FlooR~×人体連盟)
16:00~
(東都舞台芸術研究所×PEACEWALKER×中野坂上デーモンズの憂鬱)
19:00~
(PEACEWALKER×人体連盟×東都舞台芸術研究所)
7月6日(日)
12:00~
(中野坂上デーモンズの憂鬱×フロアトポロジー~FlooR~×ウン国立劇団)
15:00~
(人体連盟×中野坂上デーモンズの憂鬱×PEACEWALKER)
18:00~
(東都舞台芸術研究所×ウン国立劇団×フロアトポロジー~FlooR~)

※開場は開演30分前
※全席自由席

<チケット>
前売・当日¥2500-
リピート割¥1500-(同団体予約窓口への二回以上のご予約時のみ有効)

<ご予約>
総合予約窓口