都知事に当選した小池百合子さんだって男になりたいと思ったことはあるはずだ。 | アンチエイジング美人への道しるべ ~ふじこ道~

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笹倉美紀【セルフリフティングインストラクター】のブログ

アンチエイジング美容が大好きなセルフリフティングインストラクターの笹倉美紀こと、
ふじこのコダワリ美容あれこれ話。

「生まれ変わったらまた女になりたい」
ずっとそう思っていた。

ほんの5年前までは。

きっと「女」であることの効力が充分残っていたし
それを上手に使えてもいたんだろう。

他の部分のマイナス要素を差し引いても
女でいることが心地よいと思えてたんだろうな。



でも自分で仕事を始めてから
そんな思いは吹っ飛んだ。

子供が大きくなってから忘れていた
未達の苛立ち
の感情が襲ってくるようになった。


「今日はアレとコレとして、この仕事も片付けておかなくちゃ」
なんて毎朝、考えてるのに

結局は時間に追われて

アレも出来なかった。
コレも出来なかった。
この仕事には手も付けれなかった。
子供だって満足にみてやれなかった。

ってなってしまう。
どれもこれも中途半端。


夏休みはいつも以上に仕事の時間を確保するのが厳しくなる。


子供の送迎に
お昼ごはんの準備。
洗濯物はあふれかえり
たたむのもひと苦労。

朝、娘を練習場に送って行き
帰宅して洗濯や家事をしているともう10時半過ぎてる。

雑多な仕事をこなしただけでお昼。
家にいる子供にお昼ごはんの準備。
一緒に食べて後片付け終わったらもう1時過ぎ。

細切れな時間にパソコンに向かう。

そうこうするうち、娘の迎え時間。
遅い昼食を食べさせたり
夕食の買い物に寄ったりするとアッという間に夕方。

娘を家に置いて、すぐに事務所に走り発送準備。
事務所で作業を終えたら家にとんぼ返りして夕食の支度。

夜も11時を回ってからパソコンに向かう。
でも、もう疲れ切っていて残ってる体力を振り絞る感じ。


毎日がこんなふうで時間に追われてる。

時にはこれにもうひと往復、送迎が加わったり
用事がいくつか増えることもザラ。



「あぁ…今日もまともなコトが何ひとつ出来なかった」


したいことをやりきれない欲求不満でモヤモヤする。


時間に追われて忙しくしているのに充実感を感じれない。
達成感が感じられない毎日。
思うようにはかどらない仕事に、自分の無能さを思い知らされる。



不幸な訳じゃない。
いや、それどころか母としての幸せを感じてはいる。

送り迎えだって、一生懸命に取り組んでいることを応援したいからやってるんだし
「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」を子供たちに言えて、様子を見ていられるのは嬉しい。


でも私は不器用なんだろうな…。
上手く時間を回せない。


仕事との両立?
東大出の人が解くような超難問を出されてる気分。



そんな時、キョーレツに
「男だったら仕事だけしてても許されるからいいなぁ」
と思う。


現に旦那は
朝、起きたら自分の支度だけして会社に行き
夜はご飯が出来るのを待ち
食べ終わったら風呂に入り、早々に部屋に片づく。

週の半分は帰宅が遅いけど
「今日は遅くなる」
のひと言で何の心配もなく遅い時間まで会議や会合や飲み会に参加できる。

たまにゴミを捨て
たまに洗濯物をたたみ
日曜に草むしりをしてれば何の問題もない。
それどころかやってやったぞと言わんばかりのドヤ顔

重い責任の中で懸命に働いているのは分かってる。
頑張ってくれてるのも分かってる。
旦那がいるから私がこうやって子供の世話をしていられるんだって感謝してる。
充分に。


それでも…

それでも…


当たり前のように仕事だけしていられることや
遅い帰宅が電話一本で済むことが羨ましい。

子供たちの勉強や学校のこと
送迎やご飯のこと
家の雑多な用事や町内のこと
そんなことに振り回されずに
思うように使える時間があることが羨ましい。

せめて週2~3日でいいから
何も考えず、仕事に集中できる時間が欲しい。


フッと
「男になりたい」
と思う。



「生まれ変わったら男になりたい」
今、そんな女性が増えているんだとか。


男女共同参画とか
女性の活躍推進だとか
女性の就労促進だとか
役職への起用とか

いろんな女性活躍の政策がまことしやかに政府の「オジサン」たちによって進められているけれど

まだまだ
家庭と仕事の両立は女性の大きな負担と頑張りの上で成り立っている。

ただ、女性の活躍って言ってる男性たちがこのことをイマイチ理解していない。

そんな世の男性たちが
生まれ変わったら男になりたい女子
を量産しているのだと思う。



先日、旦那と久しぶりにちょっと口論になった。
「家にいて毎日、楽だな」
そんなことを言ったから。


17歳の持病のある長男と13歳の双子がいて
土日以外はほぼ、家のことをしない旦那が放った
起業して5年目の私への言葉に絶句した。

悪気なく言ってるところに問題の根深さがある。


旦那の世代のこの考え方を変えるのは難しいと身に沁みて感じている。
幼いころの家庭環境や時代の背景が色濃く反映してるんだろうけど。

だから同じような年代のおじさんたちが女性の活躍って言ったって「言ってるだけでしょ」って思う。





東京都知事選で小池百合子さんが当選した。
初の女性都知事の誕生がとても嬉しい。



女性議員はスカートをはいた男だとの意見もあるが
その位置に登りつめるまでに、女性ゆえに悔しい想いもたくさんしてきたと思う。

もしかしたら
生まれ変わったら男になりたいと、誰よりも思っているかもしれない。

彼女には根本的な女性軽視の考えはないだろう。



アメリカではヒラリー・クリントンが頑張っている。


いよいよ本当に女性の力が試される時代になってきたのかな。


男たちよ。
小さなプライドにすがっていたら時代に取り残されるよ。


だって女が輝く時代は
男だって輝くんだから。