22日の夜に、今再び、観てみました。 | みらくる☆彡

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⚡天地を貫く稲光⚡
神性あらわれ 聞こし召せ



より


SNSで大きな話題になっている「AKIRAの予言」――。80年代の漫画「AKIRA」には、東京五輪が2020年に開催されることはもちろん、伝染病が蔓延することや、日本がWHOから問題視されることなど、今の日本の状況が描かれているとしか思えない描写がいくつもあるのだ。なぜ「AKIRA」は未来を当てられたのか?その理由は、意外にも簡単に見つけられる。(ノンフィクションライター 窪田順生)

80年代の漫画が
今の東京を「予言」した!?




「AKIRA」は単に昭和の時代に起きた出来事を未来風に描いただけ。つまり、日本は昭和の時代から何も変わっていないのだ(写真はイメージです) Photo:JIJI

「AKIRA」の“予言”がSNSで大きな話題になっている。
「AKIRA」とは大友克洋氏が1982年から「週刊ヤングマガジン」に連載していたSF漫画で、88年にはアニメ映画が公開。「ジャパニメーション」の代名詞として海外でも高い評価を受け、誕生から38年経過した今も世界中で多くのファンに愛されている作品だ。
 どれくらいこの「AKIRA」がスゴいのかというのは、日本でもおなじみのスティーブン・スピルバーグ監督が「こんな作品を作りたかった」などと絶賛し、グラミー賞常連の世界的ミュージシャン、カニエ・ウェストが「この映画は俺のクリエイティビティにもっとも影響を与えている」と発言していることからもわかっていただけるのではないか。
 さて、そこで「AKIRA」のことをご存じのない方が次に気になるのが、「予言ってナニ?」ということだろう。この日本が誇るSF作品が、いったい何を言い当てて、どんな未来を予見しているのか。そのあたりを正確に理解していただくためには、まずはこの「AKIRA」がどんな物語なのかということを知っていただく必要がある。
 舞台は、2019年の「ネオ東京」。ネオって、と半笑いになる人たちの気持ちもわかるが、これにはちゃんと理由があって、作中で東京は原型をとどめないほどの壊滅的な被害に遭って新しく生まれ変わっているからだ。
 1982年、東京で新型爆弾が炸裂し、これが引き金となって第三次世界大戦が勃発。凄まじい爆発で巨大なクレーターができ、大半が水没してしまった東京は戦争が終わると、「ネオ東京」として復興の道を歩み出した。そして2020年の東京オリンピックを控えたこの街で、「AKIRA」という凄まじい超能力を持つ子どもを巡る争いが繰り広げられていくのだ。そう、この作品はなんと30年以上前に「TOKYO2020」が開催されることを予見していたのだ。
 この他にも作品内の描写が現実とピタリと重なっている。
 例えば、「AKIRA」の第2巻の中で、その東京オリンピックの競技場の建設現場が描かれているのだが、そこには「開催まであと413日」という看板とともに、「中止だ 中止」という落書きがなされている。
「TOKYO2020」が開幕する今年7月24日の413日前は2019年6月7日。この月は、五輪招致時の「裏金疑惑」をめぐってフランス当局から捜査対象となっていた、竹田恒和・JOC会長(当時)が任期満了で退任している。これを受けて、五輪反対派からは、「グレーなままでまんまと逃げおおせた」「こんな黒いオリンピックは中止にすべき!」という批判が持ち上がっていたのだ。
 それだけではない。なんと「AKIRA」には現在、日本のみならず世界に混乱を引き起こしている新型コロナウィルス騒動を連想させるような描写も確認できるのだ。

新型コロナ蔓延を
彷彿とさせるシーンも

 先ほどの建設現場の描写は、大友氏が監督を務めたアニメ映画版の中にもあるのだが、ひとつ違うのは、カウントダウンの日数だ。看板には「開催迄あと147日」とあり、こちらにも「中止だ中止」に加えて「紛砕」という落書きがなされている。

 では、現実世界で五輪開催の147日前はいつになるのかというと、2月28日。ダイヤモンド・プリンセス号で「陽性」と確認された人々が700人を突破し、WHOが世界的に大流行する危険度を、最高レベルの「非常に高い」に引き上げた日なのだ。この2月28日を境に、国内外でオリンピックなんてやっている場合じゃないんじゃないのという機運がさらに盛り上がってきているのは、ご存じの通りだ。

 例えば、京都大学では2月29日に学生らがこの看板を再現。アニメと同様に「五輪反対」のビラも多数貼られたこの写真はSNSでも大きな話題となった。そして、この週末にはトイレットペーパーを求めて長蛇の列ができるなど、オイルショック時のようなパニックが起きた。そんな日本社会の混乱ぶりを受けて、3月4日には、BBCやブルームバーグなど海外メディアは、橋本聖子五輪相の談話をチョキッと切り取って、「年内延期の可能性も」と報じ始めているのだ。

「中止だ中止」というムードが高まっているのは、IOCのバッハ会長が「自信を持って東京大会に向けて準備を続けてほしい」という異例の声明を出したことからもうかがえる。これは裏を返せば、かなりの国から「あと4カ月でホントに日本は安全になるの?」という不安の声が聞こえてきているということでもあるからだ。

 そこに加えて、SNSで話題になっているのは、作品内の「WHO」に関する記述だ。「AKIRA」の第3巻の巻末に収められた次巻の予告ページの中で、劇中で発行されていると思しき新聞がデザインに組み込まれており、そこにこんな見出しの記事があるのだ。

「WHO、伝染病対策を非難」

 この背景を説明すると、3巻の最後で「ネオ東京」はAKIRAの超能力によって再び壊滅的な被害を受けてしまうのである。高層ビルなどが瓦礫の山となって、無政府状態で「北斗の拳」のような世界となってしまう。そこで赤痢やペストなどの伝染病が流行してWHOが問題視している――というような記事だということが伺えるのだ。

 3月2日、WHOのテドロス事務局長が、ほとんどの国で新型コロナウィルスの感染を封じ込められているのに対して、韓国、イタリア、イランと並んで日本を「最も懸念する国」だと世界のメディアに説明した。つまり、「非難」こそしていないものの、明らかにウィルスの封じ込めに失敗している日本の「伝染病対策」にかなり不安を抱いていると表明したということで、「AKIRA」の新聞記事とビミョーに重なっている。

 このような数々の予言の的中ぶりから、SNSでは「当たりすぎて怖い」「背筋が冷たくなってきた」という声が上がっているのだ。ただ、夢を壊すようで心苦しいが、この予言のタネ明かしは簡単にできてしまう。




もう始まっている、もう止まらない


時代がようやく 追いついた