こんにちは!
昨日投稿した『精油を使った浮腫みのケア』に引き続いて
今日は精油を使った浮腫のケアについて、実際に私が行った心に残る症例を紹介したいと思います。
この方に関わらせていただいたのは、もう10年以上も前の話になってしまいました。
Aさんは50歳台の女性、子宮がんを患っておられ、手術により子宮と骨盤内のリンパ節を切除されていました。
両足にはひどい浮腫みが出現。手術により足の付け根などのリンパ節を切除してしまったことにより、足のリンパ液の流れが悪くなり浮腫が出現する、いわゆる『リンパ浮腫』と呼ばれる状態です。
浮腫みにくわえて、足の皮膚は薄くなり、少し傷が入ると水がしみ出てくるような状況…。
リンパ浮腫が出現している時は、皮膚を損傷した部位からばい菌が入って、感染を生じる危険性も高いため、浮腫のケアと同時に皮膚の損傷を予防するためのケアも必須です。
この頃、病院に勤めていた私は、なんとかAさんの浮腫を軽減すべく、下肢のトリートメントの手技の勉強会を開き、同じ病棟の先輩や後輩にもお願いし、忙しい夜勤帯の時間は片足につき5分でもよいので、足のトリートメントを1週間継続してもらうよう看護ケアの計画をしました。
精油をブレンドしたオイルを使って、1日に2回の下肢トリートメントを継続。
約1週間後、みんなが一生懸命ケアしたおかげで、Aさんの足は下の写真のように変化!
ちなみにこの患者さまはスイートアーモンドオイルにジュニパー精油とグレープフルーツ精油をブレンドしたオイルを大変気に入って下さったため、以下のブレンドにて施術を継続しました。
浮腫み対策ブレンド:
スイートアーモンド油10mlにジュニパー、ブレープフルーツ精油各1滴
Aさんは「こんなに足が細くなるなんて!!」ととても喜んでくださいました。
この1週間後、ご主人とともに嬉しそうに退院されました。
病棟みんなで一致団結して、Aさんの浮腫みのケアに取り組み、患者さんもご家族もとても喜んでくださり、精油を使ったトリートメントが浮腫みのケアに効果があると実感できたよい思い出です。
このように精油を使った下肢トリートメントは浮腫のケアにとても効果的!
そして精油の香りとトリートメントは浮腫はもちろん、病気による症状に苦しめられていた患者さまの身体症状だけでなく、気持ちも明るくすることができる!と私は強く感じています。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!