今年の6月に、小さな版画を刷りました。
なんとなく普段手描きでやる描き方を版画でも試してみよう、と思って作った
本当になんてことない作品です。
そこにはスーツ姿で風船を持ったおじいさんを描きました。
私はおじいさんのスーツに色をつける代わりに、
一発書きの英文でおじいさんになりすました自伝を書いて埋め尽くしました。
おじいさんになりすました自伝ですが、
私はこの文を銅板に針で刻んで、インクを詰めて紙に刷りとった時、
この自伝に自分の運命も縛られたと感じました。
もちろんただの直感で根拠は何もありませんし、
自分のこととして書いたつもりもありませんでした。
性別も違う設定だし、私がもう過ごしてきた幼少期とは違う話も書きました。
でも、きっと、今自分の書いた言葉で自分を縛ったな、こんな様な人生を辿るだろうなとはっきり感じました。
この英文の内容では、
when i was 22 years old, suddenly i became famous illustrator.
私で言うと今年ですね。
そして、そのあと、大変なことは色々起きますが、幸せな人生を送ります。
自分が欲するかぎりの富も名声も愛も人徳手に入れます。
はたから見たら普通に成功した人の幸せな人生、そんな感じで晩年を迎えます。
そのおじいさんが今、思うこと。
読めるようにネクタイに描いた"I wanna be spoiled."
=だめになりたい=甘えたい。です。
どうなるかな。