感覚的に私は3年毎に自分の人生設計の見直しをしているようである。
弁護士に成りたての頃は5年がワンクールだろうと思っていたが、実際には3年毎に事務所を移転したり、新しいことに挑戦してきた。
3年前に用意した器に収まり切れなくなるから、どうしても新しい器を用意したくなる。
器に自分を合せるのではなく、自分に器を合せようとする。
それが私の生き方だった。
結果的に法律事務所を移転した回数は10回以上になってしまった。
自分の目標は、毎年見直してきた。
目標はなるべく数値化して、どこまで自分が達成できているか、どのあたりがまだ足りないかをはっきり自覚できるような工夫をしてきた。
前へ進むためには、どうやら3年毎に自分の生き方を見直した方がよさそうである。
今年は私にとって弁護士41年目の年になる。
目標の見直しの時期にはまだ早いが、そろそろ次の新たな目標を樹てる時期を迎えつつある。
多分、私の周りにいる若い方々もそうだろう。
3年がワンクールと考えていれば、案外次の目標が樹てやすいかも知れない。
財団法人日本救護救急財団が新しいステージを迎えた。
昨年は、一般社団法人日本救護救急学会が発足し、今年は「救急救命士の社会的利活用検討会議」が開催され、いずれも財団事務局が事務局を引き受けるようになっている。
多分今年度中に何らかの方向性が示されるようになるはずである。
小さく生んで大きく育てる、ということを地で行っているようなものだ。
私自身は救急救命士ではないから具体的な活動は何一つしていないが、しかし、私が国士舘大学大学院の非常勤講師を引き受け、救急救命士制度研究会を起ち上げたから、ここまでこれたことは間違いない。
一般社団法人産業法務研究会も似たようなものである。
私自身は何一つ研究成果を挙げるに至っていないが、研究会自体は着実に前進遂げている。
これまで誰一人として取り上げることのなかった日弁連の「海外贈賄防止ガイダンス(手引き)」についてその問題点を的確に指摘するまでに成長している。
論文の発表は来月になるだろうが、これが公表されたら産業界や法曹界にそれなりに波紋を広げるだろうと思っている。
誰かがやった方がいい、と思いながら、実際には面倒くさいとか大変だということで誰も本気で取り上げないようなことが世の中には結構ある。
そういうことに積極果敢に挑戦しているのだから、いずれ産業法務研究会は大化けするのではないかしら、と思っている。
産業法務研究会も多分、来年大きな転換期を迎える。
来年どういうことが起きるか、今から楽しみである。
今年は、そのための仕込み期間ということだろう。
みんなガンバレ。
私も、ガンバレ。