ナースはち日和 -4ページ目

混合性結合組織病と出産と私

……なんだか重苦しいタイトルですね。



持病…混合性結合組織病(1)…がある私は、


正直、出産を半分くらいあきらめていました。


妊娠・出産のリスクは膠原病(2)は高い場合が多いし、


生理不順もあったので無理かもしれない……。


だけど、


最初から全部あきらめてしまうのはもったいないなぁ、と思って。


気負わない程度に、TRY!(笑)


そして、今回の妊娠・出産、となりました。



わからないことが多い病気なので


個人差もありますし


皆が皆同じような経過を辿るというわけではありません。


ただ。


たまたま目にした同じ病気の妊娠・出産体験のお話が、


なんだか気持ちが暗くなるようなものが多かったので、


こんなケースもあるんだよ!! って。


私の順調な妊娠・出産のお話を少し。




ステロイドを少量内服(プレドニン 5㎎/日)して


症状がまずます落ち着いてコントロールされているところに


妊娠が発覚。


主治医と相談して、ステロイドの量はこのままで維持して、


症状が強くなるようなら増量を検討する事にしていましたが


増量するほど症状の増悪はなく、


むしろ調子が良いくらいで妊娠中は経過しました。


(血液DATEもびっくりするくらいに良かったです)


つわりはそこそこありましたが……5・6ヶ月目で落ち着きました。


働いていたせいか、体重の増え過ぎもなく、血圧も問題なし。


最後の週まで貧血検査さえひっかかりませんでした合格


ギリギリまで仕事も普通にしていましたし。


出産本番は、子宮口がなかなか開かず難産になりましたが、


これは、病気には関係なさそうです。


帝王切開でしたが、経過は順調で、翌日には動いていましたチョキ


出産後の症状増悪が懸念されていましたが、


出産後約5ヶ月、


今のところ、母子共々元気すぎるくらい元気に過ごしています。


時々、身体が痛む事もありますが、


娘を見ていると「なんのその!」って、感じです。


ナースはち日和

今の状況は、


たまたま、ラッキーなのかもしれない。


医療従事者というのが、強みなのかもしれない。

(自己管理の面で)


これから辛くなる事もきっとあるでしょう。


だけど。


幸せです。




(1)混合性結合組織病。

臨床的に全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎様の症状が混在し、

かつ血清中に抗U1- RNP抗体が高値で検出される病気です。

女性に多く、30~40歳台に好発し、原因は不明。

自分自身の成分に対して免疫応答を起こしてしまう自己免疫疾患と

考えられています。


(2)膠原病:

細胞と細胞とを結びつける結合組織に炎症が起きる病気の総称。

原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が共通としてみられます。




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四つ葉いつもありがとうございますはち

母の覚悟

もう10年近く前のエピソードなんですが、


最近、よく、頭をよぎります。



30歳代後半の女性の患者さん。


肺癌の末期でしたが、


緩和ケア病棟(1)ができる1年程前でしたので


一般病棟(呼吸器内科)に入院されていました。


若くてとてもそうは見えなかったのですが、


早くに結婚・出産されたそうで、


中学生の娘が2人、よくお見舞いに来ていました。


若いので病状の進行も早く、


大部屋でしたので、


個室で過ごせるように環境調整を行いたかったのですが、


他の患者さんとのベッド調整が難しいのが現実で。


2人部屋を出来るだけ個室として使えるよう配慮していました。



症状がいよいよ辛くなってきて、


彼女は部分的なセデーション(2)を行いたいと希望しました。


日中に備えて、


家族がいない夜は深く眠って過ごしたい、と。


日中は辛くても、しっかり起きて家族と過ごしたい。


辛くてもできるだけ笑顔で娘達と一緒に居たい。



「これでも、お母さんだからね」


ナースはち日和


……当時、私はまだ21歳。


患者さんより、娘さんと歳が近く、


気持ち的にも娘さんの方に寄り添い易かったのを覚えています。



患者さんの歳に近付いて、娘を授かった今。



「これでも、お母さんだからね」



と、いう言葉が、


当時よりもずっと深く、心に入ってきます。




(1)緩和ケア病棟:

終末期医療。悪性腫瘍等で、根治的な治療が困難な場合、

症状を和らげる治療を中心としたケアに移ります。

私がいた緩和ケア病棟は、

余命が2~3ヶ月以内と医師に診断されている患者さんが対象でした。


(2)セデーション(鎮静):

苦痛が強い症状…具体的には呼吸困難感や倦怠感等が

どんな方法を使っても緩和出来ない場合、

薬を使って意識を落とし、眠った状態にする方法。

夜間等決まった時間だけ眠りについてもらう一時的セデーションと、

眠った状態を持続する持続的セデーション(多くは最後の数日)があります。


★参考;終末医療におけるセデーション




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初ワクチン接種

出産したのは昨日のようにも思えるのですが、


なんやかんやで、あっと言う間に2ヶ月が過ぎました。


くびも据わり、


喃語でよく話したり、


笑ったり泣いたり、


日に日に反応も多様化しています。


親ばかですが、


すごく可愛くてたまりませんにへラブラブ



そんな中、初めてのワクチン接種。



今回は、肺炎球菌ワクチン(1)とヒブワクチン(2)。


任意接種のワクチン注射です。



このワクチンは、今年の3月初旬、


接種した乳幼児4人が相次いで死亡し、


接種が一時見合わされました。


専門家の検討後、


「死亡例と接種との直接的な明確な因果関係は認められない」と、


4月からの接種が再開されたばかりです。



うちの娘は、


ワクチン接種後も特に変わったことはなく


ピンピンしていました。


注射した時は泣いちゃいましたけど!


ナースはち日和

どんなワクチンにもリスクはつきものです。



病気を予防するはずなのに、


逆に病気になってしまったり、


最悪の場合亡くなってしまったり……


そういうリスクもわずかだけどあることを頭においた上で


接種しなければなりません。


病気を予防するか、


ワクチンで起こり得るリスクを回避するか、


任意接種の場合、


どちらを取るかは、私達、親の判断次第です。



――そうは言っても、なかなか難しいですよね。



私は迷わず接種させちゃいましたが、

(……深く考えず汗


どうしても不安な場合は、


担当の医師としっかり話をしてみては?




(1)肺炎球菌ワクチン:

小児の肺炎球菌による細菌性髄膜炎を予防します。


肺炎球菌による細菌性髄膜炎は進行が早く、
発見や治療が遅れると、重い後遺症が残ったり、

死亡してしまう可能性があります。

多くの肺炎球菌は抗生物質が効きにくい耐性菌で、

病気の進行が早いため、治療が難しいです。


(2)ヒブワクチン:

小児のヒブ(インフルエンザ菌b型・Hib)による

細菌性髄膜炎を予防します。


細菌性髄膜炎は、

発症すると約5%の乳幼児は治療を受けても死亡し、
発育障害や聴力障害等の後遺症が残ることがあります。
ヒブ(インフルエンザ菌b型・Hib)による細菌性髄膜炎は、
他の菌による細菌性髄膜炎に比べて重い後遺症を残します。


*乳幼児の細菌性髄膜炎の原因となる細菌は、

  Hib (ヒブ)が最も多く、その次に多いのが肺炎球菌となります。




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