母がデイサービスから持ち帰ってきた生け花は春を先取りでしたが・・・
ナミは卒業文集を書くにあたって中学校の一番の思い出に意外なことを挙げました。
学校の屋上に行くには階段を登らなければなりません。卒業アルバムの撮影で、ナミの交流のクラスは屋上で撮ることになり、その際に先生やクラスの子達に手伝ってもらって上がれました。
そのことがすごく嬉しかった、そして、いつもは車椅子で下ばかりを見ているので、屋上から下を見たり、高いところで感じた風が心地よかったそうです。それが一番の思い出として浮かんだみたいです。
4月からは高校生。
高校の先生がナミに屋上も見学させてくださいました。遠くには海も山も見晴らせる学校の自慢の場所のようです。
「嫌なことがあった時はここに来てみんなで叫ぶんですよ」
先生が話されていました。
今度はこの屋上に来て、中学時代のことを思い出してもいい。辛いことがあれば、この景色が全部持ち去ってくれることでしょう。そして、ナミの頑張りもきっと見守ってくれるはずです。
いよいよ卒業までカウントダウンです。