「遊びに行くからね」
3年前、20年ぶりにおーちゃんと再会し、私が別れ際、挨拶がわりに言った一言から実現した旅行でした。
彼女は私が新卒で入社した時、半年遅れでアメリカ採用で入社しました。台湾と日本のハーフの彼女は日本語、中国語、英語が堪能でした。
その当時の私は仕事をするレベルには程遠く、研修ばかりの毎日で、先輩にはおどおどしていました。
しかし、おーちゃんは入社してすぐにシステム導入のためアメリカ出張に行って、戻ってきて社員に研修を行うというすでに大仕事をしていました。上司も先輩も関係なく厳しく指導していて、皆から一目置かれていました。
しかし、仕事を離れるとちょっと抜けているところもあって一緒に遊んでいる仲間でした。尾瀬に行ったり富士登山もしたし、スキーも私の実家にも遊びに来たこともありました。
今年になって
「いつ来れそう?」
そんなLINEから今回の台湾旅行となりました。
お家にも泊まらせてもらうし、全部おまかせのつもりだったので、事前調べもしていませんでした。海外旅行も久しぶりすぎて、入国審査の紙を書くのも忘れていたし、機内でも配っていたはずなのですが、爆睡していて気づきもしませんでした。
一緒に行った同期の友達とは便が別々だったので台湾の桃園国際空港で待ち合わせ。
おーちゃんが頼んでくれていたハイヤーに乗り、40分ぐらい走ると繁華街のようなビルが並ぶところで止まりました。
友達と私は
「えっ!ここ?違うよね。家じゃないし」
と慌てているのに、ビルから出てくる男の人がハイヤーのドアを開けに来て、降ろされる羽目に。そのまま誘導され、男の人はエレベーターの階を押し、開いた目の前にドアがありました。
押して・・・みる?
中からは顔に黒いパックをした人が出てきました。これにはさすがにびっくり!!
でもおーちゃんじゃない・・・
すると黒パックの女性の後ろから笑顔のおーちゃんが現れたのでした。
よかったぁ・・・会えた。
そして案内されると
え、え、えーーーっ!!
と驚くことばかりが待っていました。
つづく・・・