もっと楽しく | 歓びの種

歓びの種

お山の樂校の代表あいこのおしゃべり部屋。お山のスタッフとして、2人の娘の母として、愉快な4人家族のひとりとして。日々のいろいろな出来事から私が感じることや私から見えている世界を、氣ままに書いてみようと思います。

疲れてる時、イライラしている時、いつも思い出す出来事があって、

そこに立ち返ると力が抜けて楽になれる。

 

もう随分前のことだけど、私が朝から1日中外に出ていて夕方にバタバタと帰ってきた時、

家では家族3人がそれぞれゆる〜りと過ごしていた。

「おかえり〜」の声も私にとっては不快にしか聞こえず、だら〜りしている3人とは正反対に私は一気にご機嫌斜め。

疲れてたくせにそのままバタバタと一人で晩ごはんの準備を始めた。

 

心の中では

「みんな家にいるならご飯作ってくれてたらいいやん!洗濯物も出しっぱなし。お風呂掃除はしたと!?」

って不満だらけ。

 

そんな様子を見て次女が近づいてきて言った。

「どうしたと?怒っとう(怒ってる)」って。

 

怒るに決まってるやんっ!!くらいの勢いだったもんだから、そう言われたことにますます腹が立って

「だってみんななんもしてくれてないやん。家におるならやってくれたらいいのに」

って荒れた声で返した私に、次女が一言...

 

「手伝って欲しいなら手伝ってって言えばいいやん」...と。

 

この一言、めちゃめちゃ心に刺さった。

自分のことがとっても恥ずかしくなった。

 

次女の言う通り、私が伝えたかったことは、

一緒にやってほしい、手を貸してほしいってこと。

なんなら私も何もやらずに3人みたいにまずはゆるりだらりしたいってこと。

 

3人は誰も私に「早くご飯作ってよ」とか「洗濯物も入れて」とか、そんなこと一言も言ってないのに、

自分一人で「やらなきゃ」「やっとかなきゃ」って思い込んで動いていた。

 

そんな指示命令を私に出していたのは、頭の中の私だけ。

 

なのに、

やってくれてるのが当たり前でしょ。

私が慌てて一人でやってるのがわからんと!

くらいの感じで相手を責めて、自分の態度から察してもらおうとして。

 

助けが必要ならそう言えばいい。

できないことはできない、やりたくないことはやりたくないって言えばいい。

わかってもらいたいのなら、言葉でそう伝えればいい。

 

そんなことを、次女の一言から教えてもらった。

この出来事の前からもそんなことにはわかっていたはずなのに、

渦中に入るとうっかり忘れてしまって、相手を攻めるモードに入ってしまうことはある。

 

忘れるたびに、肩に力が入っている自分を知って、ふっと力を抜くことが上手くなってきた。

今はそんな自分のことも、笑い飛ばせるようにもなってきた。

 

「疲れる」「たいへん」「ストレス」「イライラ」

これって、自分で自分に無理をさせているってこと。

原因は自分の外側にあるように思うけど、実は自分の内側だけで解決できることが多かったりする。

 

頑張り続けることも、助けてって言うことも、手放すことも、自分で決めて現状を変えていける。

 

そうできないことを人のせいにして、ますます自分を追い込んでいくよりも、

できない自分、やりたくない自分と仲良くなれたら、お母さん業も主婦業ももっともっと楽しくなっていく。