『檸檬と私と不吉な塊』
全日程が終了しました。
APOFES2018は今週の日曜日までやっていますが、一足先に終演です。
最終日は大雪で本当にとても悔しい思いをしました。きっと一生忘れないと思います。
ご予約頂いた方やご連絡頂いた方々、そのお気持ちだけでも充分嬉しかったです。ありがとうございます!
そしてそんな中でもご来場頂いた方々、心より感謝申し上げます。
観に来てくださった皆様、応援してくださった皆様、関係者各位にも感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、更に有難いことにご感想も頂きました。
その中でもとても面白い考察だなぁ、共感してくれて嬉しいな、と感じたものを2つご紹介させていただきます✨
(許可済みです。ご協力ありがとうございます!)
☆男性☆
まずぼくは原作を知らずに見に行ったんですが、作中で繰り返し語る中で「檸檬」の意味合いが伝わってきました。
原作者ー主人公の対比をしながら幸せー不吉を自分に重ねて表現してるところがすごく刺さりました。
あと、小道具の使い方がすごいです。
最初にコンドーム膨らませてて、「どこかで割るんだろうな」とは思ってましたが、檸檬の対比や胎児のモチーフにするとは思ってなかったです!
それと、腕の生えたハートのクッションが、序盤はインテリアとして溶け込んでいて、最後に荷物をまとめるところで意味をもってきたのは「あっ!」と思いました。
あのハートのぬいぐるみ、
手→卵巣
腕→卵管
ハート→子宮と胎児
って暗喩ですよね??
気になった点として劇場でも話したところの延長かなってかんじですが、最初は「彼」がすごく重要そうに見えたのに、話が進むにつれて主人公ー原作の対比に印象を持っていかれてるのが気になりました。
コンドーム割るところのインパクトに持ってかれて意識できてませんでしたが、彼も檸檬が爆発したら~みたいなところはあったんでしょうか……?
☆女性☆
ある女性の人生の一片を見た気がした!
好きなものが、好き故に自分を追い詰めるものになったり、好きな人といれば、憂鬱なものも晴れやかに見えたりして、その好きな人がいなくなったら、好きなものがもう見るに耐えられくなって、憂鬱と解放を繰り返すのかと思うと逃げたくなる...
コンドーム(言っちゃう笑)の使い方が好き笑
登場して、なんだあれは⁈って引きつけられた!
愛する人を失った虚無感の象徴なのかな?舞台の隅に常に転がってたのも、頭の隅にある憂鬱を表してるのかな?なんかあの舞台が主人公の頭の中そのものって感じに思えた。
最後、主人公が好きだったものを布で包んでレモンを乗せて、コンドームを割るとこ、清々しかった!過去の鬱屈と決別したってことだよね?もしくは消し去りたい!って気持ちなのかな。
実は、コンドームを虚しいものとして表現してる作品に会ったのはこれで2回目で、そういう意味でも冒頭の登場シーンには衝撃を受けたの‼️それはMVなんだけどね、その作者も女性で、女性から見て、やっぱりあれは虚しいものなんだなて( ´ ▽ ` )
昔の知り合いとばったり会って「またゆっくりご飯でも〜」とかどこかで聞いたことあるフレーズだなー。もはや定型文になってて、本気で言ってくれてたら嬉しいんだけど、なんか嘘っぽくてもやっとするよね!「インスタで引き立て役にされるんだろう」のセリフ、皮肉っぽくて笑った笑‼️
飲み屋のシーンとかもそうだけど、あの自分を偽っちゃう感じは何だろうね?でも、やっぱり人並みに嫌われたくないとかあるから、やたら笑顔作っちゃったりさ...残るのは疲労と虚無感で、 その場限りで残らないな〜て、そう考えるとそういうヘラヘラした自分が嫌になる...。
でもさ、中野さん、主人公に手紙あげてたよね!中野さんみたいな人に対して、こんなこと考えてた自分がそれでまた嫌になる。なんで普通に好意として受け取れないのかな〜って。邪悪だな、て。
こういう日常のもやもやあり過ぎ...。
劇の感想と違うかもしれないけど、こういう日常を手帳に書き殴ったら気持ちはすっきりするけど、紙汚すだけで何も生まれない笑
でも、はるかは劇にできるから作品になるね!
女の人の荒ぶる感性ってすごく好きなの‼️
病気の宣告されたときの叫び、泣きながら笑う演技もぞぞっとしたし、画用紙にクレヨンでお花を書いて錯覚しようとするシーンもなんか狂ってて好きだと思った‼️
こんなにも色々考えて書いてくれて嬉しすぎました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
その他にもたくさんご感想ありがとうございました!!励みになります!!
ここからは撮影して頂いた舞台写真を何枚か載せていきますね!
撮影:タウラユースケ
直前にも関わらず快く引き受けてくださった上にこんなにも素敵な写真を撮影して頂けて嬉しいです😆まだまだ載せたい(笑)