前骨間神経麻痺について知っている二、三の事柄 -3ページ目

前骨間神経麻痺について知っている二、三の事柄

2010年7月に「前骨間神経麻痺」という、珍しい手の病気を患いました。
闘病記を書いていますが、現在、更新を停止しています。

先日、姉妹ブログ(と、勝手に呼ばせていただいていますが。。。)
「必死! 芝崎みゆきの孤軍奮闘ブログ」を主宰されている、
後骨間神経麻痺を患われた、芝崎みゆきさんに、私の地元までお越しいただき、
「前後骨間神経麻痺会談(笑)」を執り行いました。

「必死! 芝崎みゆきの孤軍奮闘ブログ」

http://miyukishibasaki.blog106.fc2.com/

ずっとメールでのやり取りはしていたのですが、実際にお会いするのは初めてです。

海外の古代文明を回られているので、がっしりした方かなーと思っていたのですが、
子リスのような、華奢(な感じ)の方で、少しビックリ。

まずは、お互いの病状の確認。

芝崎さんは、術後1年半経過で、患った右手の動きはまずまずなものの、
まだ、力の入り具合がイマイチで、鍋を振るときなど、腕が痛くなるそうです。

私は、すでに術後3年過ぎており、日常生活にはなんら支障はないのですが、
左手だけで物をつかもうとすると、親指に力が入らず、落としてしまうことがあります。

私は利き手でない方の親指だけの麻痺だったので、
左腕の力が弱くなったものの、日常生活にそこまで支障はなかったのですが、
利き手が不自由になった、芝崎さんは、さぞかし大変だったと思います。

とまあ、病気の話はそこそこに、あとは私の妻も交え、
延々と他愛もない話をしていました。。。

近くになかなか、同じ病気の患者さんがいらっしゃらないだけに、
「病気あるある話」をしていると、とっても心強くなりますね。

ご無沙汰しています。
半年以上放置いたしました。。。

近況ですが、左手の具合は、動きには問題ないものの、
今年に入ってから、握力・腕力が落ちてきたような感じがしていました。

意識して、左手で物を持とうとすると、力が入らず、
落としてしまうことも。。。

そこで、先月、お世話になっている「ゆらうみ鍼灸接骨院」で、
久々に手の鍼治療を施していただいたら、刺激がよかったのか、
左腕のだるさと、突っ張り感が取れ、だいぶ力が入るようになりました。

最近は、手の治療以外にも、腰痛・突発性難聴など、
体のあちこちにガタがきており、そちらの治療を中心にしていただいていたので、
手の治療が、後回しになっていました。

また、左手のリハビリもおろそかになっていたので、
筋力が後退してしまったのでしょう。

油断禁物ですね。
いつも鍼治療でお世話になっている、「ゆらうみ鍼灸接骨院」(文京区千駄木)が、
21日の深夜、ゲリラ豪雨に見舞われ、床上浸水してしまいました。

東京23区内でもこういうことがあるんですねー。

・床上浸水の様子(副院長・優子先生のブログ)
http://ameblo.jp/happyuko218/entry-11597654579.html#main

そのため、復旧までの間、近くに併設している「ゆらうみコンディショニングスタジオ」で、
仮設の診療所を開設されています。

・仮設診療所の様子(同じく、優子先生のブログ)
http://ameblo.jp/happyuko218/entry-11598712460.html#main

昨日、仮設診療所で治療していただきましたが、
ダンススタジオだけあって、天井の配管がむきだしになっていたりと、
まるでオシャレなカフェに来たみたいでした。

また、仕切りのカーテンがなかったので、他の患者さんの施術の様子も目に入り、
また、私の鍼まみれの様子も他の患者さんに見られたりと、
いつもと違った雰囲気での治療で、面白かったです(^o^)
(最近、左手の他に右耳の調子も悪いので、併せて治療していただいています)

今週の金曜日には、本院での診療が再開されるとのことで、
なかなか貴重な体験となりました。

都会に住んでいますが、災害は決して他人事ではないのですね。
肝に銘じて。
先月(7月)の12日で、発症から3年経過しました。
(当日にブログを書こうと思ってたのですが、のびのびになってしまいました。。。)

親指の動きは、完全に(と言っていいでしょう)元通りになりました。

が、左手で物を掴むときの力がまだ弱いままです。。。

また、左腕の力も弱く、重たいものを持ったとき、
右腕に比べ、すぐに痛くなってしまいます。

発症から3年、まだまだ時間がかかりそうです。

回復のスピードも遅くなり、これといったネタがなく、更新も滞りがちですが、
たまには更新しますので、どうぞよろしくお願いします。
T先生最後の診察の時に、「手術の写真ありませんか?」と聞いたら、
「ここにデータがないから、印刷して郵送するねー」と言われ、
先に手術の様子をまとめたレポートをいただいた。

以下、手術時のレポートの内容です。
※一部割愛しています。

~ここから~

実施日:2011.2.18

術式:左神経剥離術,左
入室時間;9:06~11:40
麻酔法:その他

左突発性前骨間神経麻痺
疼痛出現:2010.7.12.睡眠を妨げる左上腕・肩痛
麻痺発生:2010.7.17
D病院Dr.○○Follow
初診:

全麻手術:正中神経・前骨間神経、神経剥離術、ギプスシーネ

マイクロ使用
「くびれ」なし、浮腫のみ

上腕で駆血、肘窩の圧痛部中心に正中神経沿うZig-Zag皮切近位が9cm、遠位は5cm展開、
横切る血管を結紮・切離が2か所。
円回内筋など麻痺筋の色調はコーヒー色で、回内筋への入り口まで神経を展開。
円回内筋に向かう筋枝、AINなど同定しマイクロ下に近位に向かい神経内神経剥離術を行う。
AINやPTの筋枝を送るFuniculusの色調はやや鉛色で浮腫状。くびれは見られず。
正中神経本幹は色調、外観は正常。
洗浄後ドレーン留置し、閉創。ギプスシーネ固定。

方針:2~3日後、シーネ除去し、上肢を徐々に使わせる。
2週で抜糸。メチコバールは半年続ける。

~ここまで~

医学用語が多く(先生の記録用レポートなので)、手術を受けた身でないと理解しづらいですが、

・麻痺した神経は「くびれ」がなく、腫れていて、鉛色になっていた
・回内筋の色がコーヒー色になっていた(麻痺したから?)
・血管を切り離したり、結んだりした(こわ~)

ということはわかりますね。

まだ写真は送られてきていませんが、届いたら掲載しますので、
お楽しみに(?)