前骨間神経麻痺について知っている二、三の事柄 -4ページ目

前骨間神経麻痺について知っている二、三の事柄

2010年7月に「前骨間神経麻痺」という、珍しい手の病気を患いました。
闘病記を書いていますが、現在、更新を停止しています。

本日、半年ぶりにE病院整形外科で、T先生の診察を受けた。

まだ、親指の力と、回内筋(手を内側に曲げる筋肉)の力は、少し弱いものの、
5段階評価の「5-」と、完治まであと一歩のところまで来てるとのことだった。

ただ、これらの筋力が戻るまでは、「あと1~2年かなあ」と。。。
先はまだまだ長い。

で、T先生も参加されている、前・後骨間神経麻痺の学会、
「前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺に対する全国整形外科多施設診療グループ」
http://www.inps-japan.net
で、紹介されている、「前骨間神経麻痺・22例(H25.5.1現在)」の中に、
私の症例は入っているのか?と聞いたら、
「学会が発足した後の患者さんの数なので、入っていない」とのこと(泣)

ただ、「今後、あなたの治療データを学会に提供してもよいか?」と聞かれたので、
「なんぼでもお使いください!」と、お伝えしました(笑)

また、「略治(だいたい治ったの意)」とのことで、
今回をもって、T先生の診察は卒業することになった。

紹介状なしで飛び込んでから、約2年半.。
最後の方は半年に1度ペースだったけど、
とっても明るく、親身になって診察してくださるT先生とお話しするのが、楽しみだった。

卒業は、うれしくもあり、寂しさもありといった感じです。


先日、いつもお世話になっている「ゆらうみ鍼灸接骨院」に行ったところ、
他の前骨間神経麻痺の患者さんがいらしており、
治療後、1時間ほどお話をさせていただきました。

※その時の様子。(「ゆらうみ鍼灸接骨院 院長のブログ」より)
http://ameblo.jp/daizuban/entry-11515646579.html

なかなか他の患者さんにお目にかかることがないだけに、
お互いに、ここぞとばかり(笑)、貴重なお話をさせていただきました。

この鍼灸院ではこれまで、院長先生と私を含め、10人の患者さんの治療に当たられたとのこと。

発症後、病名が判明した当時(2011年1月)は、この病気の体験談を書かれたブログは、
上記、ゆらうみ鍼灸接骨院の院長先生のブログを含め、3つしか見つけられませんでしたが、
最近では「前骨間神経麻痺」で検索すると、体験談を書かれたブログも、
ちらほら見受けられるようになってきました。

また、以前ご紹介した、前・後骨間神経麻痺の学会、
「前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺に対する全国整形外科多施設診療グループ」
http://www.inps-japan.net
でも、登録・治療中の症例が少し増え、
前骨間神経麻痺・21例、後骨間神経麻痺・12例になっています。(2013.3.8現在)

このブログにも、コメントやメッセージをいただいたりと、少しですが反響もありますし、
「珍しい病気」と言われていますが、これだけの仲間(!)がいると、とっても心強くなりますね。
当ブログには「前骨間神経麻痺 手術 費用」のワードで検索してお越しいただく方が多いのですが、
治療するにも、お金のことは気になりますよね。

そこで、覚えている範囲でですが、
手術・治療にかかったお金のことを書かせていただきます。

なお、確定申告(医療費控除)の為、領収書を提出してしまったので、
費用については、「おおよその金額」ですので、あらかじめご了承ください。

●手術費用
一番気になる手術費用は、81,000円ぐらい(2泊3日・差額ベッドなし、食事代込み)
+アメニティ代が4,000円ほど(レンタルパジャマ・タオル・歯ブラシ・手術のときの「おむつ」など)

所属する保険組合に、「限度額適用認定証」を申請して、上記の支払いで済みました。

実際の負担額(3割)は、93,000円ぐらいなのですが、
「高額療養費制度」という、一月に支払った医療費の負担額の上限を超えた分を、
(私の場合は、81,000円を超えた、12,000円)支給してもらえる制度があります。

本来は、一旦3割の負担分を支払い、後日、差額分を返金してもらえるのですが、
限度額適用認定をすると、最初から負担額のみの支払いで済みます。

※厚労省HP
「高額療養費制度」紹介ページ(PDFでダウンロードします)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/juuyou/kougakuiryou/index.html

●MRI検査
7,000円ぐらい
発症当時、「頸椎椎間板ヘルニア」と診断されたときに撮影。
実際にヘルニアが飛び出していました。
(時々右の二の腕が痺れるので、ヘルニアもあるんでしょうね)

●選定療養費
2,100円(当時)
地元の整形外科に紹介してもらった病院を蹴って、手術を行った病院に飛び込みで行った時にかかった費用。
紹介状ナシで、病床数200床以上の病院に行くと、初診料の他に上記の「選定療養費」がかかります。

●入院前検査

5,000円ぐらい
入院の前に、全身麻酔での手術に耐えられる体か?を調べるために受けた検査。
心電図・胸部レントゲン・血液検査・肺活量・耳たぶに傷をつけて、血が固まるまでの時間を調べる検査など受けました。

●通常の診察(再診料)
210円
現在は手術した病院に、半年に一度のペースで診察してもらってます。
診てもらうだけなら、このお値段です。

●鍼治療(ゆらうみ鍼灸接骨院)
1回:2,620円
左腕に15本ぐらいの鍼を刺し、15分間弱電流を流して、神経を刺激してもらってます。
現在は月一回のペースで通ってます。

ちなみに、国家資格をお持ちの「鍼灸院」での治療費は、「医療費控除」の対象となります。
上記「ゆらうみ鍼灸接骨院」の先生は、国家資格をお持ちです。

「カイロプラクテック」「整体院」など、国家資格のない施設での治療費は、
医療費控除の対象となりません。ご注意を。

※国家資格の有無について、詳しく書かれているブログです。
「ゆらうみ日記(女子目線)」
http://ameblo.jp/happyuko218/entry-11308719478.html

手術代以外にも結構かかりますね。。。
ご参考にどうぞ。
早いもので、神経剥離手術をしてから、2年が経過しました。

麻痺した左手親指の動きは、ほぼ100%(当社比)になりました。

が、力の入り具合は、じわじわ回復してきているものの、
自己診断で、まだ40%ぐらいといったところです。。。

左手の親指と人差し指の指先で、クリップをつまんでみると、

左手 

少し開く程度。。。

ちなみに右手の指先だと、

右手
 
 ここまで開く。

手術した当時は「早く回復したい!」と、焦っていましたが、
2年も経過すると、この状態にもすっかり慣れてしまったので、
「まあ、なるようになるか」という気分になってますね。

決して回復をあきらめてはいませんが、
自然の流れに任せて、無理せず、日々のリハビリに励みます。
前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺に対する、
治療法の解明にあたる学会のホームページをみつけました。

この学会は昨年の2月に発足したそうです。

「前骨間神経麻痺・後骨間神経麻痺に対する全国整形外科多施設診療グループ」
http://www.inps-japan.net

骨間神経麻痺臨床研究に対する倫理委員会承認施設」の中に
私が手術を受け、現在も経過観察をしていただいている、病院の名前もありますので、
登録されている、前骨間神経麻痺・15例の中に、私も入っていますかね(笑)
大いに利用してください!

ただ、上記の24施設でも病例が、
前骨間神経麻痺・15例、後骨間神経麻痺・8例しか集まっていないようです。(2012.12.25現在)
少ないなー。

病状の紹介ページにハッキリと「原因は不明」と書かれていますし、
まだまだマイナーな病気です。

病院選びの参考になさってはいかがでしょうか。