沖縄で数学教師してます、「比嘉」です。
「数学を通して生徒が自分で考えて行動する」ことを目指してブログを始めた高校教師です。
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バンドをやめ、猛勉強の末、この年に採用試験合格。
彼女(今の嫁さん)も安心。
ただ、すぐ採用ではなく「待ち」として1年間南部の高校で臨時任用教諭として働いた。
この時の経験は、今の自分を作り上げた土台の一つだ。
当時の二年生の数学を担当。
初の授業ともあって、期待に胸を躍らせていた。
しかし、現実は「甘くない」。
「数学嫌い」
「おしゃべりする」
「寝る」
そんなメンバーがほとんど。
あちゃ~。
だけど、やめたいと思わなかった。(何でだろ~)
そのクラスの1番前に座っていた女の子。
彼女はいつも授業中寝ている。
自分も始めは
「起きようか!」
なんて、明るく声かけしいてた。
しかし、何日経っても様子の変化がみられず、あまりに寝るので、さすがに叱った。
「おい、いい加減に起きたらどうなんだっ!!」
すると、、、
バーーン!
彼女は机を倒し立ち上がった。
うっせー!
黙れ!
話かけるな
「お、お前こそふざんけな!!」
と言ったものの、心では
◎×☆▲~◇♯っ!!!!(混乱)
授業後、彼女の担任に相談。
すると、彼女の裏側がわかった。
彼女の親は学費を払わないため、自分でバイトをして学費を払っていた。
生活費の一部も出していたようで、土日はバイトの掛け持ちも多く、学校では疲れて眠っているらしい。
ん~~。
(この経験は、「表面的に人を見る」のではなく、「背景も含めて人を見る」ことが出来るようになった大きな経験であった。)
それからの授業は声かけに注意しながら、声はかけ続けた。
しかしある日のこと。
珍しく起きていて、ノートを取っていた。ニヤニヤしながら。
「???」
コソーッと後ろからノートを見てみると、、、
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね
(死神の絵付き)
見開きノート一面、これ。
(う、う、うわぁぁぁ~~)
「な、何描いてる、こわっ」
「ち、ちゃんとノート取れよ」
と、ビビリを隠しながら注意。
なぜか、こんなされても「やめたい」とは思わなかった。
彼女に手紙も書いた。
内容は彼女の背景を含めた上で、どうやったら授業を受けれるか一緒に考えよう、的なもの。
よしっ。
授業後、彼女に読めるなら読んで、と、渡した。
しかし、その場でゴミ箱にポイ。
(自分が去った後、取って読んだらしいが)
神対応ではなく「悪魔」対応。
ドSだったんでしょうか。
この子とはこんな感じで、仲が良くなった訳でもなく、変わらない距離感で1年が終わった。
(下の名前を呼び捨てで呼ばれ、暴言を吐かれることは多々あったが。)
そんな感じでこの学校を後にし、
無事、新しい学校に採用。
心機一転、また頑張ろう!と思ってた矢先、知らないアドレスからメールが。。。
「あの」女子生徒からだった。
つづく 〉〉〉