香港で毎年11月に開催されているビッグイベント、”Oxfam TrailWalker 100km"。
この一大トレイルレースでありイベントに初めてチャレンジしました。
九つの山がまるで長い龍の背のように見えることから名付けられたといわれる「九龍半島」。
そんな長い長い山道をひたすら登って下り、チーム四人で100kmを48時間以内で完歩することを目指します。
ほとんどが岩の多いガレの山道であり、チーム四人全員で一緒にゴールが必須なので
(駅伝などとは違い全員が一緒に100km歩く)ので、なかなか難易度の高いレースでもあります。
主催団体Oxfamは、日本ではまだあまり知られていませんが、
東北の安達太良山でOxfam TrailWalker 50kmを主催するなど、
世界の貧困を無くすことを目的に活動している団体です。
このレースはこの目的への寄付(ドネーション)集めの意味もあり、
参加には一定金額の寄付が義務付けられています。
http://www.oxfamtrailwalker.org.hk
ドネーション枠がほとんどでもあるため出場権を得るだけでもかなり狭き門なのはよく知られており、
一説には東京マラソンよりも倍率が高いといわれていたりもします。
それでも出場するだけでもという参加希望者が後を絶ちません。
今回このレースにどがつく初心者である私が参加できたのは、
日本人が中心の老舗ハイキングクラブ「若人会」のおかげでした。
香港はあまり知られていませんが、この狭い国土の2/3が自然公園という、
かなりのアウトドア天国です。
山歩きについても、日本のように場所によって異なることなく
すべてきちんと国が整備、メンテナンスをしているため
日常的に山歩きやトレイルウォークが楽しめ、愛好者も多い環境だったりします。
そんな環境で長年たくさんの人が山歩きを楽しめるように尽力してきたのが「若人会」。
様々なサポートを含め、そのおかげで私が参加できることになったのです。
腕にバーコードをつけてもらう。
これは外したら失格になるので、これを付けた時点でもう逃げられません(笑)
予想していたとはいえ、やはり一大イベントなどだと思わされる盛り上がりと多くの参加者。
山道とは思えない混みっぷり。
制限時間は48時間。
昼も夜もひたすらせっせと歩きます。
(速い人は走ります。)
多くのボランティアとスポンサードで成り立っている大会でもあります。
なんでも三日間でのボランティアの人数は延べ300人にも上るのだとか。
40時間で無事にゴールできました!
サポートしてくださる人たちの分も含め、みんなでお揃いのTシャツも作りました。
今回のチャレンジについては、夏から練習を重ねて今回参加してみて、
ものすごい体験だったことももちろんですが、
香港という場所についての考え方が変わりました。
一般には買い物やグルメ、などのイメージが先行しがちな香港ですが、
豊かな自然とそれらを簡単に享受できる、
ライフスタイルの豊かさやそれを自由に選べる自由さのようなものが
本当の香港の魅力ではないか感じました。
このブログでも、移住以降はずっとグルメやら観光やらの体験を拙く綴ってきましたが、
もしかしたらもっと別の違った視点があるのかもしれません。
そんなことをこれから改めて考えていきたいと思います。
今回のチャレンジについての詳しくはこちらのFacebookページで。
リアルタイムでのレポートもありますので是非空気感を感じてもらえたらと思います。
最後にもう一度たくさんのサポートくださった皆さん、そしてチームメイトに心からの感謝を。
ありがとうございました!