最近、腸に注目しています。
中学受験以来、潰瘍性大腸炎になった方にお会いしました。
潰瘍性大腸炎は、
難病指定疾患で、激しい下痢、血便、腹痛を起こします。
食生活やストレス、アレルギーによるものとされていますが、原因は不明です。
一種の自己免疫疾患で、自分の免疫が自分の腸を攻撃してしまうのです。
自分を責めている人に自己免疫疾患は起こりやすいと思います。
軽症であれば、服薬で経過観察ですが、
中程度から重症で、入院することもあり、重症度が高いと外科的手術も行われます。
再発性も高い炎症性腸疾患です。
似たような疾患として、クローン病がありますが、医師のクローン氏が発見したために付けられた病名で、
症状としては潰瘍性大腸炎と似ているものの、
クローン病の場合は、炎症が消化器官全体(口から肛門)に広がる点が異なります。
今回の方は、受験後に長いこと自分を責めていたのかもしれません。
腹痛と下痢と血便で入院し、少し落ち着いたものの学校へ行くのに不安が残る状況です。
ホメオパシーでのアプローチでは、根本体質のレメディが重要になります。
その人それぞれ、どのような個性で何を大切にしていて、どんな想いを持っているのか、
食べ物は何が好きかなど聞いて、レメディを割り出します。
また、疾病に特異的に作用するレメディも使用します。
IBCで使用されるのは、
Alumina/ Merc/ Hamamelis/ Sulph/ Nit-acid
が主要レメディとなります。
Alumina
不活発な直腸、軟らかい便でも排便が困難。排便のかなり前に痛みのある便意を催す。
直腸の乾燥、過敏。疲労。痙攣。
Merc
緑がかったネバネバしたべん。刺激がある。しぶり腹。全部で切らないような感覚。
分泌物が刺激があり、臭い。衰弱。
Hamamelis
痔。多量の出血、痛みを伴う。多量のタールのような血便。
切られるような、刺されるような感覚。痛い。激しい衰弱。
Sulph
ヒリヒリする。飲食後の疝痛。強い便意。せきたてられるような便意。
早朝の下痢。おならを伴う不随意の排便。
Nitric acid
柔らかい便であるにも関わらず、肛門を引き裂く。排便後に長く続く痛み。直腸の亀裂。疝痛。
直腸の出血。潰瘍が侵食するような痛み。悪臭がする。
などが挙げられています。
今回のクライアントさんは、
退院後はどうしたらいいのかと不安もありましたが、
ホメオパシーをとってから、
下痢が止まり、しばらく腹痛もありましたが、
現在は良好になったとのこと。
無事学校へも通っています。
腸は、とても重要だなと思っています。
血液のガンも脊椎より、腸の問題かもしれないと考えています。
黄葉の枝垂梅