メジャーとマイナーって何さ | まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

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中身の無いブログにはしたくない、というか言いたい事無きゃ文章なんて書かないですよねー。音楽の話が中心ですが、後々仮面ライダーの話もするかも。

まっつ「ネタが無い」

司会者「私に言われても」

まっつ「って言ってもねぇ、有名な方ならいざ知らず、僕なんかだとコンスタントに書いてないと忘れられちゃうからね」

司会者「あぁ、でも少し前にインタビューを受ける機会があったそうじゃないですか。その辺掘り返してみたらどうですか」

まっつ「あれね。言ってもどこかの媒体に掲載される様な大層なものじゃなくて、高校時代の友人が大学のゼミでインタビュー調査の練習をしているらしくて、そのインタビューのテーマが『マイナーなロックバンドのファンについて』というものだったらしく、それで僕に白羽の矢を立てた様で」

司会者「『マイナーなバンド』ですか。『何を以ってマイナーとするか』という線引きがし辛い曖昧な項目の様な気がしますが、どのバンドを挙げたんですか」

まっつ「バンドと言って良いのか悩んだけど、0.8秒と衝撃。を挙げました」



司会者「確かにバンドと言って良いのかどうか悩みますね。正規のメンバーは二人ですし」

まっつ「ライヴ時はほぼ固定のサポートメンバーを付けるので、バンドという括りで話をしましたよ。でさ、質問文の中に『マイナーという表現はこの人に当てはまると思いますか』ってのがあって、『当てはまる』って答えたんだけど」

司会者「それはどうしてでしょう。彼ら、ワンマンライヴで赤坂BLITZやってますし、一度だけではありますが地上波のドラマに楽曲提供もしていますよ」

まっつ「マイナーって何かっていう定義付けは難しい所だけど、やっぱり『一部の少数がとんでもなく盛り上がってる』って事だと思うな。で、その現象が周囲の人間に見え始めるとサブカルだのヲタだの呼ばれてカテゴライズされる」

司会者「その言い方だと『サブカル』とか『ヲタ』って未だに蔑称の様に扱われてる様な口ぶりですけど」

まっつ「『自分が知らないものイコール気持ち悪いもの』とする人は少なくないと思うよ。鹿野さんもこんなツイートしてたけど、無知を誇る人種っていうのは今もどんな所にでもいるんだろうなぁとは感じる」

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司会者「アイドルもろくすっぽ知らないのにdisる人とかいますもんね」

まっつ「それ去年までの僕の事を言われているみたいで胸が痛いな」

司会者「失礼しました。そう言えばサブカルとヲタの区別に関してライターの松谷創一郎さんが記事を書いてますよ。どう線引きされているかについてちょっと長いですが抜粋をば」


“サブカル”(中略)は単に、文学や絵画などの芸術作品=ハイカルチャーに対し、下位に位置する庶民向けの文化(ポップ・カルチャー)を指すわけではない。なぜなら、この「サブカル」には、概してオタク文化が包含されないからだ。この言葉は、巧妙にオタク文化と差異化して使用され続けられている。つまり、非オタク的なポップカルチャー(あるいはそれらを好む人びと)が、“サブカル”とされている。

(中略)

オタクは、現在にいたるまでコミックマーケットがその共同性の担保となることを自覚し、それゆえに拡大を果たしてきた。しかし、“サブカル”はこのオタクにおけるコミケのような“大きな中心”を持たないがゆえに、個々人の自意識問題に端を発するサブカルツールとして濫用され、細分化と混迷を深めていった。

(中略)

結果、2000年代中期以降は、“サブカル”が「コミュニケーション不全」と呼ばれた昔のオタクのイメージをまとい始め、逆にコミケを中心にして歴史を重ねて拡大し続けたオタクがコミュニカティヴになり始める。こうして、“サブカル”のほうが(昔の)オタクっぽいという逆転現象が生じてしまった。
では、なぜ“サブカル”な若者は、オタク文化と差異化してしまったのか? その答は簡単だ。鈍感だったからである。彼らは90年代中期までの記憶に頼ってオタクを蔑視し続けた。オタク文化が一般化したことに、“サブカル”な若者は意識が向かなかった。こうして“サブカル”は、イケてない若者たちが傷を舐め合うツールになってしまった。

まっつ「なんだろう、この全くピンと来ない感じ」

司会者「サブカル好きとヲタが全く別個の人種である様な書き方ですねぇ」

まっつ「いや、正しい部分もあるとは思うのよ。ヲタにおけるコミケの様に、所謂サブカルに包含されている様々なジャンルを統合するイベントってないしさ」

司会者「確かに」

まっつ「でもこの文章読むとどこか『サブカル好きはサブカルに類する物しか手に取らない、ヲタもまた然り』みたいな雰囲気を感じる。そうじゃないでしょ、って言いたくなるな」

司会者「ああ」

まっつ「自分のテリトリーにしか目を向けない人もいるだろうけど、無理矢理入ってくる情報も含めれば色々なジャンルのものに触れられる時代だし、純然たるサブカル好き、ヲタっていうのは今は少ない気がする。冒頭で触れた0.8秒と衝撃。の塔山さんが以前インタビューでこんな事を言ってたんだけど、割と現代を象徴してるフレーズだと思うので載せときます」


俺ら(の事)が好きで聴いてくれる人でも、メール貰うと、チャートに出てくるようないわゆる『歌姫』とかを聴いてる人が多いんですよね。
(MUSICA 2011年6月号)


司会者「なるほど。メジャーなものもマイナーなものも並列に聴かれる状況だと」

まっつ「そういう事だと思います。ネット環境の発達が一番大きな理由だと思うけどねきっと」

司会者「分かりました。じゃあ今日はネタも無いとの事ですし、そろそろまとめましょうか。メジャーとマイナー、サブカルとヲタについて少し喋りましたけど、どの様な違いからそれぞれがカテゴライズされていったんでしょうか」

まっつ「映像化を前提にしてるか否か、じゃないかな」

司会者「と言うと」

まっつ「いや、言葉の通りで。ヲタク文化に代表されるマンガ、アニメ、ゲームって映像そのままじゃん言ってみれば。対してサブカル文化におけるお笑いやロックシーンってライヴがまず土台にあるでしょ。現場で目撃する事がまず前提にある文化じゃん。メジャーとマイナーの線引きに関しても同じで要は『テレビによく映ってる人/モノはメジャー、それ以外はマイナー』っていう風な認識になっている気がします。映像に収まる機会が少ない文化はマイナー、またはサブカルとして処理される風潮はあるかなぁと」

司会者「なるほど」

まっつ「当たり前の事を言っているとは思うんだけど、テレビ向けにショウアップされた文化が結果的に『メジャー』と呼ばれているっていう印象はあるよね」

司会者「分かりました。次回はどうしますか」

まっつ「赤坂のワンマンに行けなかった悔しさを込めて、FoZZtone『Reach to Mars』の全曲レヴューをしようかと」

司会者「了解しました。出来るだけ早めの更新を期待しています」