批評の棚に乗らない者達feat.μ's | まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

まっつのブログって名前、氾濫しすぎだろ‼

中身の無いブログにはしたくない、というか言いたい事無きゃ文章なんて書かないですよねー。音楽の話が中心ですが、後々仮面ライダーの話もするかも。

まっつ「ブログ一つ書くんでも大変だね」

司会者「出だしからネタ切れのカミングアウトですか」

まっつ「いや、HTMLやら禁止タグやら、動画やツイートをベタベタ貼り付けたいこちらからすると色々踏まなければならない手続きが多くて大変だな、って意味」

司会者「ご自分ではパソコン持ってないんですもんね」

まっつ「うん。私用でこれからパソコンでイラストを描く機会もあるから欲しいなとは思うんだけどね。完全なアナログ人間ですよこちとら」

司会者「齢19にしてもう時代に乗り遅れてる感じが出てますけど大丈夫ですか」

まっつ「これから少しずつ勉強しますのでご了承ください。あ、後さ、PCページの方にはさっき追加したものが表示されてると思うんだけど、一人喋りでディスクレヴューや仮面ライダーの話したいなぁとか思っている次第」

司会者「最近更新滞り気味ですけど、さらにテーマ増やして自分の首を絞めて良いんですかねぇ」

まっつ「出来る限り更新のペースも早めたいし、短めの文章でレヴューなんかはできれば、と思ってます。ライダーネタは今放映されてる『仮面ライダー鎧武』の話が中心になる予定。これも比較的短い文章で定期的に更新したいね」

司会者「分かりました。なんだか完全に私の知らない領域でちょっと困惑してますけどまあいいでしょう。で、今日はどうしますか」

まっつ「えーと、今日はμ'sについて喋ります。一応、アイドルという括りにしておきます」

司会者「バンド以外でフックアップするミュージシャンは東方神起に続いて二組目ですね。ただ、チャートに食い込んでる作品はあるものの、今回に関して言うとμ'sを知らない人の方が多い気がしますよ」

まっつ「そうだね。じゃあ概要から説明しようかな。音楽会社のランティス、アニメーション制作会社のサンライズ、ゲーム・漫画雑誌の電撃G's magazineが合同で始めた、『ラブライブ! School Idolプロジェクト』に登場する二次元アイドルユニットの名称をμ'sって言うんです。今現在はアニメ放送もしてるけどね」

司会者「概要だけだと何がなんだか全く把握できないですね。もう少し説明もらってもいいですか」

まっつ「簡単に言うと『アイドルストーリー追体験プロジェクト』って事になるかな。でもなんか色々言うより曲貼った方が早い気がするので動画挙げときます」



司会者「スマホからでも動画貼れる様になったんですね。というか何やらアニメPVが貼られてますけどこれは」

まっつ「この2週間でどうにかここまでこぎ着けました。でね、ラブライブプロジェクトってこういった楽曲を基にしたPV制作からスタートしている訳ですよ」

司会者「アニメから派生したユニットとかではないんですか」

まっつ「そう。あくまで楽曲を軸にしたPV制作と、雑誌でのグラビア展開がプロジェクトの大元。で最初映像を見た時にびっくりしたのが、それぞれのキャラクターの担当声優さんがステージに立ってライヴするって事。このステージングの雰囲気、最初は結構苦手だったんだけど段々麻痺ってきたな」



司会者「でもキャラソンって基本そうなのでは」

まっつ「いや、そうなんだけど、声優さんなのにダンスまでするか!っていう驚きがあった」

司会者「ああ」

まっつ「完全に画面の中のキャラクターとシンクロした動きを見せているのが個人的にめちゃめちゃ新鮮でした」

司会者「なるほど。で、μ'sはいつ頃から聴き始めたんですか。去年の今頃はまだロキノン至上主義を抜け出せていなかった様に記憶していますが」

まっつ「聴き始めたのはかなり最近。4ヶ月位前かな。でも存在自体は1年以上前に高校時代の友人から教えてもらった感じ」

司会者「その時はまだ受け入れられなかった感じですか」

まっつ「まさに。お恥ずかしい限り」

司会者「分かりました。それにしても今回のエントリー、まだ全く本論に入っていない様な気がするんですが」

まっつ「まあ今回は普段音楽を良く聞く人に『μ'sって凄くないか』って思ってもらうのが一番の目的なので、曲をペタペタ貼って作曲家さんにも触れつつ、アニソンってどうにも批評の埒外に置かれがちだよねー、それもどうなのよとぐちぐちボヤく回になるかと」

司会者「(愚痴聞くエントリーなのか……気が重いな……)分かりました。ではまず何かオススメの曲などあれば」

まっつ「そうだなぁ、じゃあ僕がかなり好きな『輝夜の城で踊りたい』という曲のリンクを貼っておこう。間奏でのセリフパートはごめんなさい、苦手意識が未だに抜けない」

司会者「裏でチャカチャカ鳴っているギターには少しサルソウルっぽさもありますね。過剰にテンションの高い合いの手はモー娘。ミリオン期が思い出されます。ちょっと懐かしい」

まっつ「ああ、確かに。僕もレジーさんのブログの『チョコの奴隷』とSMAPの『Mistake!』の話であったりkenzeeさんのサルソウルに触れている記事を読んでちょろっとその辺りの音楽を聴いてはいるけど全然詳しくはないな。サルソウルに関しては特にkenzeeさんのエントリーに詳しいのでぜひご一読頂ければいいかなと。で、この曲の作曲者を調べてみたんですよ」

司会者「佐々倉有吾さん」

まっつ「そう。この名前でピンとくる人もいるのかなあ。僕も聴いた事のあるこんな曲を書いていました」



司会者「へえ」

まっつ「あともう一曲好きな曲を挙げておくと、さっきのダイジェストムービーでも流れていた『Marmaid Festa vol.1』って曲かな。一応フルでアップしておこう。この曲の作曲家である俊龍さんは『言い訳Maybe』を書いているそうな」





司会者「アニソン界隈の作曲が多いものの、女性アイドルやジャニーズにも楽曲提供をしていらっしゃる方が結構な数いますね」

まっつ「うん。まだまだ僕なんかはアイドルやアニソン界隈の知識が両方乏しいのもあって、アニソン/キャラソンの作曲者がアイドルにも曲を提供しているその事実にまずは驚いた。あ、あともう一曲好きな曲貼っていいっすか」



司会者「いや、純粋に良い曲だと思いますよ。作曲者である佐々木裕さんはAKB48チームAの『隣人は傷つかない』を手がけてますね」

まっつ「で、ここまで何曲かμ'sの曲挙げてみたけどどうだった」

司会者「うーん、散らかってますね。一曲一曲のカラーが全く違う」

まっつ「そうそう。まあ作曲家さんが固定されている訳ではないからある種当然かとも思うけど、少なくとも『アイドル戦国時代』以降に主に氾濫した『曲のジャンルを固定する事でファンのターゲティングを行う』部類のそれではないんだよね」

司会者「ベビメタならメタル、PASSPO☆なら西海岸系のロック、モー娘。だって現在はEDM路線でミリオン期はディスコ風の所謂ダンスミュージック……確かに曲の傾向を一つに絞っているアイドルが多い様な気はしますね」

まっつ「曲の散らかり方はそれこそAKBグループのそれに似てるよね」

司会者「なるほど。曲でターゲティングを行っていないのであれば、今のアイドルが氾濫する時代にあっては中々博打に出ている感じはありますね。特定の人を振り向かせるファクターが一つ減る訳ですから」

まっつ「いや、そういう訳でもないよ。μ'sにとっての『特定の人を振り向かせるファクター』が楽曲ではないというだけ」

司会者「別の部分で固定のファンを引き寄せる要因をしっかり作っている訳ですか」

まっつ「うん。ビジュアルイメージや雑誌連載で描かれる内面から受けるイメージ、ひいては『二次元である』事そのものがファクターになっているとは言えないかな」

司会者「ああなるほど。元々は雑誌の連載からプロジェクトがスタートしている訳ですものね」

まっつ「で、ビジュアルイメージが何より先行してしまうからか、楽曲の良さ云々が話題の矢面に立たないっていうね」

司会者「(あ、愚痴キタ)アイドルシーンでも見られがちな光景ですね」

まっつ「もちろん、楽曲以外の全てのムーブメントを捉えずにあーだこーだ言うべきではないとの意見も分かるし、言ってしまえば僕は『にわか』とか『楽曲厨』の部類に入るのかもしれないけど、音楽が付録になってしまったらおしまいでしょ、って気持ちがある」

司会者「むしろ、音楽がないがしろにされている事が周知の事実だからこそ、人目を気にせずに質の高い楽曲を量産できると言う事がリアルサウンドでのさやわかさんのPerfume評で指摘されていますね。少し抜粋します」


(前略)今日のアイドルシーンは「人」ばかりを重んじるものだから、音楽そのものは軽視されている、という考え方だ。(中略)ところがそのさらなる結果として、ここ最近のアイドル楽曲はむしろ音楽的に多様化が進み、質が向上し続けていると言わざるを得ない。その傾向は今年に入ってからますます顕著になってきた。要するにアイドルシーンが限界まで「曲なんて何でも構わない」という音楽軽視の傾向を押し進めた結果、「何でも構わないのならいい曲を作ろう」という動きがどんどん広まっている。シーンは活発で表現は広がりを見せ、またライブの盛況やCDの売り上げ増によって予算も増えており、良質な音楽を志すスタッフが自由にものづくりできる状況が整っているのだ。

まっつ「作曲家さんが各々とやかく言われる事なく好き勝手に楽曲制作に打ち込める環境が整っているのは事実かもしれないね。とかくキャラクター消費が優先されがちなアニソンやキャラソン界隈なら特に。なんかさやわかさんの素晴らしい文章に今回の言いたい事が全部詰まってるな」

司会者「でもやっぱりその弊害なのか、所謂『音楽批評』の棚の上にアニソンが挙がる事も少ない気はしますね」

まっつ「そうだね。『リスアニ!』っていうアニソン専門雑誌はあるものの、って感じか。まあ無理にごちゃごちゃ言うのも野暮でしょ所詮アニメ主体なんだし、という風潮があるのかもしれないね。でもなあ、それこそ『亀田音楽専門学校』みたいにアニソンをポップアナリーゼする事は十分可能だしきっと面白いと思うんですよぐちぐち」

司会者「(面倒臭いなあ)柴さんがブログの最新エントリーでアニソンの『ヨナ抜き音階』を取り上げていました

まっつ「これものすごく面白かった。一つの物事に少しでも理屈をつけるとこんなに面白くなるんだなと改めて思った次第」

司会者「長くなってきたんでぼちぼちまとめに入りたいんですが、今回は特に結論めいた話がある訳ではないですよね」

まっつ「うん。今回はμ'sの曲良くないかって話をしたいだけなので。で、果たして普段音楽を良く聴いたり音楽批評を行っている人達がどれだけこの人達の存在を知っているのか、というのもちょっと知りたかったんですよ」

司会者「『お前らどうせアニソン疎いだろ』みたいな上から目線やめましょう。ご自身だって全く知らないじゃないですか」

まっつ「失礼しました。でもμ'sに関してはかなり曲調が多岐に渡っているので、様々なジャンルの音楽に触れる入り口として十分に機能しうるのではないかなと思います。それに、二次元でも三次元でも活動している訳だから、アニメ好きとアイドル好きを両方巻き込める、実は楽曲的にもその性質的にもかなり間口は広いムーブメントでしょ」

司会者「確かに」

まっつ「楽曲の質の高さとか僕は正直分からないし、聴く人が聴いたら『特定のジャンルの上澄みを掬っただけ』とか思うのかもしれないけど、『分かり易さ』というタグは人をしっかり引き付ける要因になるし、ある意味アニソンって『分かり易さ』の集合体なのかなとも思うんだよな」

司会者「μ'sの場合は少し特殊ですが、まずキャラクターの特徴ありきで曲を作る事も多いでしょうし、そのイメージを増幅させる機能がアニソンやキャラソンにあるのは事実かも」

まっつ「分かり易いなら批評する価値なんてねえよって事なのかな。そういう事でもないと思うんだけど。で、分かり易さっていうのはμ'sの楽曲にももちろんあって。っていうのも、μ'sの楽曲って作詞してる人が一人だけなんですよ。曲調がバラバラな分、作詞者がイメージの統一を測っている面もあるよなあとは感じる。なんかもうまとまらなくなっちゃったけど、とにかく聴いてみてください。かなり面白いムーブメントですこれは」

司会者「分かりました。次回はどうしますか」

まっつ「ディスクレヴューやります。FoZZtone『Reach to Mars』のレヴューを今度こそやってやります」

司会者「出来るだけ早めの更新を期待しています」