まっつ「明けましておめでとうございます。本年もよろし
司会者「あのー、もう最後の更新から二ヶ月以上経ってるんですが」
まっつ「ええ、十分承知ですわ。もう言い訳しないですよ。簡単に言うと『何書いて良いか分からん病』になったよね。当初予定してた企画、全部ボツにしたしね」
司会者「書いてて面白くなかったとかですか」
まっつ「それもあるし、僕が言いたい事が先に言及されていたりして、もう自分が後に続けて何か言わなくても良いかなぁ、って」
司会者「ブログの形式ですら二番煎じなのに何を言ってるんですかねぇ」
まっつ「それを言っちゃあおしめえよ。で今日はですね、この間行ったHostess Club Weekenderの話をば一丁しようかと」
司会者「洋楽専門でCDの販売流通や宣伝を手掛けるホステス・エンタテイメントの開催するライヴイベントですね」
まっつ「今回で7回目、今回の会場となった新木場STUDIO COASTでは初の開催だそうで」
司会者「ただのライヴレポートなら私を呼ばなくても良いんじゃないですか」
まっつ「いや、なんでわざわざこんな話をするかと言うとですね、僕海外ミュージシャンのライヴを観たの今回が初めてだったんですよ」
司会者「ほう」
まっつ「で、結構国内ミュージシャンのライヴとの相違点というか、端から見ていて驚いた事がちょっとあったので、今日はそういう部分を書いていこうかと」
司会者「普段国内のミュージシャンのライヴ現場に浸かっている側から見たら新鮮に感じる場面が確かにありましたね」
まっつ「Twitterでも今の様な内容をブログに書きますー、って呟いたら数人の方から『是非読みたいです』とのレスポンスを頂いたので、本腰入れて書いてみようかなと」
司会者「しかしいかんせん海外ミュージシャンのライヴはこの一本しか行ってない訳ですから、色々と突っ込み所満載なエントリーになりそうな気が」
まっつ「そうですね。『他の現場だとそんな事は起こらないよ』という意見もある事と思います。あくまでこのエントリーに関しては『このイベントでびっくりした場面のピックアップ』というニュアンスで読んで頂ければ」
司会者「分かりました。では早速」
・ステージの撮影、録音・録画OK
まっつ「一番驚いたのがこれですね。日本でこんな事やってるバンド一組しか知らないよ」
司会者「FoZZtoneか」
まっつ「良く分かったね」
司会者「撮影録音・録画及びそれらのネットへのアップロードも許可している『REC OK! TOUR』を定期的に開催しています」
まっつ「今回一番言いたかったのがこの点なんです。相当驚きましたね。リハーサルからみんなパシャパシャしてるから1日目は『こういうのダメなんじゃないの?』と勘繰っていたんです」
司会者「ライヴ本編になっても皆さん結構な頻度で撮ってましたね」
まっつ「そうそう。それで2日目に、フォロワーさんの知り合いでSTUDIO COASTのスタッフさんがいらっしゃっていたので聞いてみたら、海外ミュージシャンのライヴでは比較的当たり前と仰っていて。いやーこれはカルチャーショックでしたわ」
司会者「便乗して何枚か撮ってましたよね。ブレブレみたいですけど」
まっつ「手ブレ補正あってもあれは無理だって。一応、King KluleとYouth Lagoonそれぞれの本人によるサウンドチェックの様子と、トリのThe Nationalのライヴ中に何枚か撮りました」
司会者「こういったライヴでのルールの違いはレポートから見えてくるものではありませんから、行かないとわかりませんね」
まっつ「野外フェスだとどうなのか知らないけど、ライヴハウス内での出来事だったから余計に新鮮だった。よし、そろそろ次行こう」
・転換にかかる時間が比較的長め
司会者「そうでしたっけ。ちなみに当日のタイムテーブルはこんな感じでした」
まっつ「転換に使われる時間が日本のフェスと比べてゆっくりしてた気が。45分くらい取ってたよね」
司会者「でもライジングだと一番大きいSUN STAGEのアクトの間が1時間あったりしますし、PUNKSPRINGもヘッドライナー前は70分位空きがある気が」
まっつ「確かにそうだね。うーん、言い直すと『一ステージ制で』ここまでアクトとアクトの間をしっかり取っているって事が驚きだった」
司会者「成る程。複数ステージなら交代でライヴしていけば良い訳ですからね」
まっつ「転換の間じっくり物販見る時間があって嬉しかったな。どことなくスローフードな感覚を覚えたよね」
司会者「なんかポエミーだな」
まっつ「んで大型フェスの大体はファストフードっぽい。待つ必要が無くすぐに次のアクトが出てくる感じが」
司会者「はあ。次行ってもいいっすか」
まっつ「すんませんお願いします」
・お客さんのフェスT、及びバンT率の低さ
司会者「これも世代なり場所なりで変わるでしょう。同じ海外ミュージシャンの出演するフェスでもPUNKSPRINGとここだと客層全く違うだろうし」
まっつ「最初は僕もそう思っていたんですけど、このライヴの1週間前に0.8秒と衝撃。のライヴに行って、そこで僕と同じくらいの年齢の男性がThe 1975のバンドTシャツを着ているのを見まして」
司会者「ああ、ボーカルの塔山さんなんかはファンとの何気ない会話の中でも海外のバンドの名前をホイホイ出す様な人ですし、結構若い世代のファンでも洋楽好きな方が多いイメージありますね」
まっつ「そうなのよ。その一件があった為に『もしかしたらホステスみたいな、所謂インディロックバンドが名を連ねるフェスにもバンT野郎がいるんじゃないか』と思ってしまった訳」
司会者「ほぼ0%でしたねそういう人」
まっつ「会場見た限りだと全く見かけなかったね。フェスのオフィシャルTとか売ってたけど会場でそれ一枚の人は見かけなかったなあ」
司会者「お客さんの層はそういった『バンTディッキ族』とは完全に分かれてそうですね」
・CD物販コーナーのスタッフさん、かなり音楽通
まっつ「意外にこういった所も新鮮でしたね」
司会者「物販コーナーで何かしらのコミュニケーションを取る事自体、国内のライヴの物販だと無いですよね。ミュージシャン本人が立つならともかく」
まっつ「どうしてもグッズを早く買う事に重点が置かれるからね。今回のイベント、そもそも物販で長い時間並ばないって事が驚き」
司会者「確かに」
まっつ「で例えばスタッフさんに『このバンドが好きなんですけど』って言うと、その挙げたバンドと似た人達の音源を色々薦めてくれるんですよ」
司会者「物販コーナーでかなりのお客さんがスタッフさんと会話してましたね」
まっつ「で一つのクエスチョンにちゃんと2つ3つバンドを挙げてくるから凄い」
司会者「お客さん側も新しい音楽に触れたい欲求が強いのかもしれませんね」
まっつ「国内のミュージシャンと比べると、どれだけ能動的に探してもカバーしきれないのは数の違いから言っても当然な訳で、だからこそ自分の好みに合う様な音楽を見つける手助けをしてくれる存在っていうのはありがたいよね」
司会者「さて、ここまで4点程挙げましたが、長くなるとアレなのでぼちぼちまとめに入って頂けると」
まっつ「はい。さっきネタっぽくこのイベントを『スローフードな感覚』と言いましたけど、この言い回しはあながち間違いではないんじゃないかと思っていて」
司会者「というと」
まっつ「少なくとも日本の、テレビでも映像が使われる様なフェスってレジャーの一つとして機能している側面が大きいしそれは間違いではないんだけど、フェスを『レジャーとして楽しむ人』ってその場一回で一体感を作り出して終わり、っていう即物的な消費をする層が大多数ってのもまた事実で」
司会者「即物的な消費と言えば、物販でCDが売れないなんて話は良く聞きますよね。音楽との出会いに重きを置いていない層が多いのが日本の、特に大型なフェスの特徴ではありそうですね」
まっつ「うん。で、それと比べてHostessに集まるお客さんはレジャー目的、思い出作り目的では無く、単純に新しい音楽との出会いを長いスパンで探そうとしている人達なのかなぁと思いました。これをさっき『スローフード』って言ったんです」
司会者「なるほど。言葉が完璧に通じる訳じゃない相手ですから、ライヴにもコミュニケーション過多な雰囲気はありませんでしたね」
まっつ「そうだね。楽しみ方も人それぞれな感じがしっかりあって居心地が良かったです。国内のフェスでもライジングやタイコクラブはこんな感じなのかな。ともあれ楽しかったですー。って事で締めはこれで良いんじゃないでしょうか。あ、あともう一つ言いたい事あるんだった」
司会者「なんでしょう」
まっつ「忽那汐里見たよ、女優の」
司会者「またそれか」
まっつ「帰国子女だしいても不思議じゃないよねあの人。King Kruleの時目の前にいてね」
司会者「もう締めて良いですかね、面倒臭いんで」
まっつ「締めても良いけどあれ絶対本人だった。本当だよ。次回はちょっとお知らせがございますー」
司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」