標高297m・比高240mの蓑上山城(鳥取市三山口)
六反田の丸山城の後、吉岡氏が本拠地を移転した城で、その後、防己尾城へと移転している…
蓑上山城跡は吉岡温泉の東の蓑上山の山頂である。蓑上山は標高259mで「四五里の外に孤立して見える」高山である。『因幡誌』は山頂に「東西二十四間、南北凡百間」の本丸跡、「段々に切平し、重々の曲輪跡」があると記す。また『因伯古城跡図志』をみると城の大手は「表亥戌(北西)」の吉岡側で、山上には「長十三間横七間」「長十七間横五間」「長四十三間横六間」「長十三間横四間」などの平地、東の山腹に堀切跡などが描かれている。現在も山頂には石垣が残り、焼米が出土したと伝えられている。
(※鳥取市史より)
東に林道のような道があるので、その突き当たりまでで入り、そこから山道を進む…
そのうち山道は消滅し、直登
薮を切り開きつつ尾根に取り付き、山頂を目指す…
と、尾根を断ち切る堀切が
間に小さな曲輪を挟み、さらに堀切
二重堀切を越えて、何段からの曲輪を見つつ登ると、主郭
主郭から南尾根へ進む…
こちらの曲輪は、かなり広い曲輪が多い…
最も広く長い曲輪には、土塁…櫓台かも…のような土盛が
その先に進むと、斜面に小さな腰曲輪が数段見られ、南端には巨大な堀切
この堀切は、東側が天然の谷間を利用した竪堀となっていた…
一度主郭まで戻り、北西尾根へ…
こちらにも曲輪群が展開…
途中、登り土塁が
さらに曲輪群を抜け進むと、堀切と土橋
この先の尾根は細くなっているが、その南下に帯曲輪のような削平地が…
この細尾根を土塁としたような構造に見受けられた…
蓑上山城遠望
かなり山奥、弩級の山城だ
実地踏査を元にした概略図
軌跡ログ
鳥取市の城