廃船の夜 | INUUNIQ(イニュニック)

INUUNIQ(イニュニック)

2011年11月11日始動

 

15日は扇町para-diceでした。

(↑楽屋で撮った、こんなアーティスト写真あるある写真。撮影:スタッフあべちゃん、加工:ゾロくん)

 

お客さんはもちろん、プロジェクトチームのみんなも見に来てくれていた。

不思議な気持ちになりながらの2019年最初のライブ。

 

 

オリトスと平島優との3人での編成は、プラネタリウムのデジタルセットを合わせてもまだ数回。

だけど、2015年末の大阪能楽会館公演や音源制作を経て。

二人には深く深く色々な面からINUUNIQの世界を広げてもらって来た。

 

 

ジジ、ピ、ジジジ...

ノイズが鳴り出して、暗い宇宙の果ての物語がはじまった。

 

誰も居なくなり、朽ちて行く宇宙船内で、

ホログラムで再生され続けるノイズ混じりの"彼女"の記憶。

 

1. supernova

2. illusion

<mc>

3. 25時の宇宙

4. 境界

<mc>

5. 新曲

6. 雨の唄

 

雨の唄が轟音へと変わり、ブツンと途切れた。

最後の僅かな電力も潰えた宇宙船は彼女の思い出を乗せたまま、永遠に暗闇の宇宙をゆっくりと彷徨っているのだろう。

いつか誰かがその扉を開ける日まで。

 

 

楽器を演奏しながら歌うこと。

何年も前からそれはチャレンジしていたことだけれど、どうしても「私が楽器を弾きながら歌うのは本職ではない」という気持ちが強かったように思う。

メンバーが離れ、ソロプロジェクトとなった今。

もっと自由に視点を動かす時なんだろうな。

 

私の腕ではまだアンサンブルを作ることは難しい。

本番になって震える指を見て思った。

 

だけど、どんな形でも。

オリトスのギターとひらしーのリズムや音たちの上で歌う時も、そこに私がピアノを加えて歌う時も。

携わってくれる音楽家たちと、どんな編成でも。

イニュニックはイニュニックでありたい。

 

当たり前のことを改めて強く誓った。

 

 

スタッフをしてくれているあべちゃんから「きっと咲さんは、やりたい方へ行ってりゃスンゲーもんになってるから大丈夫や」と帰り際にLINEが。

それを見て泣きそうになりながら電車に揺られていた。

 

呼んでくれたパラダイスも、来てくれたお客さんも、楽しみにしてくれているお客さんも、携わってくれているみんなも。

本当にありがとう。

ありがとう。

 

本当に私、歌いたいんだなって。

何度も気付く。

 

 

次回は現在5/17に歌う魚。

そして7月にフットロックで映像イベント。

 

エーテルファイナル含めたINUUNIQ企画も少しずつ考えて行っているので情報お楽しみに!

 

https://inuuniq.com/