アンティーク雑貨ちひろ | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

豊橋市にある雑貨屋さん「アンティーク雑貨ちひろ」へ。









昭和時代の雑貨を販売しているお店であります。





そう広くない店内にはレトロ趣味な人が歓喜する品々が所狭しと。





やはり弁当箱と言えばこれでありましょう。





よくこのようなものが未だ残っているな、と感心する品が沢山。








・・・・・・・・・・・私は昭和二十~三十年代(或いはそれ以前の・・・・)のものと思しきカフェーやバーのマッチを入手。








何しろこの時代のマッチは自己主張が強いのであります。





「みかへり酒場」・・・・・・・・やはり何らかの見返りを求めて通う殿方が多かったのでありましょうか?





屋号不明。住所のみが記された暗号めいたマッチ。京都の住所と思われます。





アンニュイな表情の女性が魅力的であります。「名古屋港中川町」、と住所表記。名古屋の赤線街「港陽園」の近くでしょうか?港陽園を訪れた拙記事は此方





無性にとんかつを食したくなるマッチも。大きなフォークと大きなとんかつに驚くコックさんの表情がユニーク。





丸々と肥えたコックさんがせわしなく走るイラスト。「贅沢は敵」の時代も遠くなりけり・・・・・だったのかも知れません。





「エチオピヤからライオンが飛出した」、ナンセンスでアプレなフレーズ。このお店では「大人の漫画祭り」が夜な夜な繰り広げられていたと推測できます。





屋号に「銀座」と付けるのが全国的に流行った時代が確実に存在していたのでしょうね。





「三田日活館裏」とのことから、イラストのラガーマンは「慶応ボウイ」に違いありませぬ。ヤングマンが或る時はガールハントに興じ、或る時は議論を闘わす、そんな学生街の喫茶店の香りがします。






私が特に気に入ったのはこのマッチであります。ご覧の通り悪戯者っぽい表情の河童が「密造酒はやめませう」と黒板に書いている絵柄。密造酒(カストリ)が社会問題になった戦後間もない頃、密造酒を禁じるポスターが街に貼られていたようです。このマッチはその流れとも思えますが、何処と無く密造酒(カストリ)を禁ずることに対するアイロニーが込められているとも読み取れます。








アンティーク雑貨 ちひろ

住所:愛知県豊橋市新川町53
電話番号:0532-53-1491