熱海の旧赤線街にて睦月某日。この日は熱海旧赤線街をフラヽと徘徊。糸川畔の旧特飲街を行つたり来たりしてゐると、前方から老若男女の集団十余名。赤線建築を前にして声高に薀蓄を語る者、自慢の機材で撮影に興じる者・・・・・。いはゆる赤線マニヤだらうか。彼らとすれ違ふその刹那、絡み合ふ目と目。互ひに観察するやうな仕草。無言色つぽい。同好の士と出会へて嬉しきやうな気恥ずかしきやうな、・・・・・しかし乍やはり気恥ずかしさが先立つ嬉し恥ずかし熱海赤線街。そんな私のサラド記念日哉。