喫茶の坩堝(静岡県藤枝市) | お散歩日記

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路地裏、バラック、長屋、昭和の香りがする飲食街、遊郭赤線跡地、廃墟、古い町並み、山奥・・・・そんな場所を訪れては下手糞な写真を撮っております。

静岡県藤枝市のランドマークである蓮華寺池公園前にユニークな喫茶店がオープン。元旦から営業を開始した気になる喫茶店の屋号は「喫茶の坩堝(きっさのるつぼ)」。

 

お店のオープンと共に、写真投稿アプリのインスタグラム上にて、「藤枝にお洒落な喫茶店ができた」と、静岡近郊にお住まいの方、そして藤枝ローカルの方々の間で話題となっている喫茶店であります。

 

インスタグラムに投稿された写真を拝見すると、蓮華寺池公園で遊んだ帰りに立ち寄った家族連れ、仲睦まじいアベック、洒落たヤングマングループが珈琲ブレイクのひとときを楽しむ様子。

 

 

 

 

 

扨、小生も本日の夕刻にお店へお邪魔してみました。お散歩がてら通えるご近所さんなので個人的には允に嬉しゅうございます。

 

 

 

 

暖簾を潜るとマスター氏のセンスが活かされた喫茶空間が展開されております。氏やご友人達の手により、時間をかけて築き上げた店内。心地良い木の香りが鼻腔を刺激します。

 

 

 

木を基調とした店内は大変落ち着きます。カウンター席も用意されているので、お一人様でも気ままに通えるのですね。

 

 

 

店内を見渡すと、マスター氏のレトロ趣味が散見出来ます。

 

 

 

メニュー表は暖かみのある手書きで各席に設えられております。少々のアルコールもあり〼。

 

 

メニュー表の台紙には、若き日の眼光鋭き高倉健さんの雄姿が。

 

 

 

美味しい「浅めのコーヒー」と「固めのプリン」を暫し堪能す。

 

 

 

珍本マニヤを自称する小生として特筆すべきは、店内の本棚であります。マスター氏の世界観が見事に反映されたタイトルの数々也。「昭和エロ本描き文字コレクション」や「静岡県の遊廓跡を歩く」の頁を捲りながら珈琲を愉しめる喫茶店・・・・・、世に星の数ほど喫茶店はあれども、そう多くはないでありましょう。

 

 

 

 

 

『元々喫茶店を始めたくて、一念発起して元旦にオープンしました。屋号を考える際に、横文字よりも和を感じさせる号が良いなと、それで考え付いたのが「喫茶の坩堝」なのですよ。人種の坩堝が由来です。老若男女の垣根を越えた、色んなカラーやカルチャーの人たちが集えるお店に、そう考えてます』斯く語るマスター氏。

 

 

 

実はマスター氏と小生は以前よりSNSを通じての縁(えにし)があったのです。嘗て藤枝市発祥の「静岡豆本」に関して情報を集めていた際に辿り着いたのが、氏が開設されているブログでありました。

 

ブログを拝見すると「静岡豆本」の他にも、「静岡県の遊廓跡を歩く」や地元の旧遊廓である「藤枝新地」に関して言及する記事も。更に氏も予てより拙ブログを購読していたとのこと、いやはや恐縮多々であります。

 

 

蓋し「静岡豆本」と「藤枝新地」が紡いだ邂逅でありましょう。面白いものであります。

 

 

 

 

 

マスター氏から拝受した「喫茶の坩堝」広告。カストリ雑誌を彷彿とさせるザラザラとした紙質也。

 

 

 

 

 

喫茶の坩堝(きっさのるつぼ)

 

静岡県藤枝市五十海(いかるみ)1-4-7

営業時間11:00~22:00

定休日毎週木曜 第1・第3水曜