◆術後1週間
2013年4月の記録
手術から1週間ほど経つと、ゆっくりだけど杖1本だけで歩けるようになっていた
私の場合、手術直前の歩行状態に戻れたことになる
リハビリテーションセンターに通うのもずっと車椅子で看護師に送り迎えしてもらってたけど、療法士に1人で通ってOKと言ってもらえた
1階のリハビリテーションセンターと6階の病室を1人で行き来できるのは、数日前まで生まれたての馬みたいだったことを思えばかなり進歩してる
洗濯も売店も行けるようになって、遠くから面会にくる母の負担をやっと減らすことができた
首の動きは日に日によくなっていて、いきなり振り向いたりはできないけど、上を向いてウガイができるし、下を向いて物を拾えるし、日常生活には困らないぐらい回復した
しびれは変わらずで、特に足が強かった
膝下から足裏までがいつもビリビリしていた
あとこの頃から、朝起きると両足の膝付近が必ずこわばるようになった
足のこわばりってなかなか説明しづらいけど、私の場合は両膝を誰かがグッとつかんでるような重苦しさだったり、膝周辺の筋肉が強く固まってて、動くとちょっとだけ固まりがほぐれる感覚
健常な人が膝をまったく曲げずに歩いてみると、こわばったまま歩く感覚が分かるかもしれない
そしてこの日は術後はじめてのシャワー浴
(最後のシャワーから8日目じゃん)
清拭と水のいらないシャンプーはしてたけど、やっぱりちゃんと洗えるのとは全然ちがう
首のうしろの傷口は防水シートで保護されていた
ぬらさないように気をつけたつもりだったけど、結局ベッチャベチャにぬれてふやけちゃった…
看護師に話して交換してもらった
首のうしろということもあって、まだ自分で手術の傷口は見てなかった
母もそういうのが苦手なので見ていない
「傷口…何センチぐらいですか…?」とおそるおそる看護師に聞いてみた
『8センチぐらいですね!10センチはないですよ!!』
…明らかに『(よかったですね♪)』的なニュアンスを含んだ返事だった
入院に定規を持ってきてなかったし、傷口として8センチが大きいのか小さいのかよくわからなかった
でも看護師の明るい声で、思ったより目立たないのかもしれないと思った
そして退院後に見た傷口は、その予感の通りキレイで目立たないものだった
主治医が沖縄から帰ってきたので、歩行状態を見てもらった
もっとたくさん動いてもよさそうですね~みたいな話だった
で、翌日から朝に病院の1階を歩くことにした
誰もいない大学病院は清々しい
(夜ならとても恐ろしそうだけど)
そして1階だけでも異様な面積なので、結構な距離を歩ける
外来診療が始まるとすごい人だし、面会に来たなぜか歩かずにピョンピョン飛ぶような子供が苦手なので、昼間はとても来る気にならない
朝:歩行練習
午前中:リハビリ
午後:病棟の廊下で歩行練習
が日課になった
それまでは看護師にあまりかまってもらえずイジケ虫に変身していたけど、この頃からほとんど病室にいない患者になっていった