先日、離れて暮らしている母と長電話しました。
私の両親は自営業で、70代半ばであっても現役です。
その上、「店の壁が傷んできたから直してもらおうかな」と、まだまだ前向き。
「引退を考えたことある?」
と、私が聞くと、決まって母が言う言葉。
「何言ってんの。農家の方なんて一生現役なのよ~。動けるうちはやるわよ」
そんな両親の背中を見て育った私は、本当に幸せ者だと思います。
だって、仕事や生活に不満を抱えているような様子が見え見えの親の元で育ったら、
『歳を取るって、不安でつまらないもの』って思っていたかもしれない。
よく、20歳を過ぎると神経細胞は減り、脳の衰えがはじまる、という話しを聞きます。
確かに細胞としてはそうなのかもしれませんが、知能はどうでしょう?
流動性知能は、60歳代まで維持されて、それ以降は低下していくそうです。
結晶性知能に関しては、60歳までは上昇し、それ以降はなだらかに下降しますが、それでも80歳代でも20歳代のレベルに近い知能が維持されているとのこと。
そもそも、歳をとったことを理由に、いろいろなことを制限されてしまう(してしまう?)ことがよくないのでしょうね。
脳は使わないでいると急速に衰えてくるそうです。常に新しいことに興味を持ち、チャレンジしていくことも大事。それを怖がるようになった時に老化がはじまるのではないでしょうか。
私の両親は、両方の知能を上手に使ってきたような気がします。
私もまだまだこれから。いろいろなことにチャレンジし、たくさんのものを吸収しようと思います。
※流動性知能は、生まれながらに持っている能力。
学習や経験に影響を受けずに新しい状況や未知の問題に対して自分で方法を作り出し、
柔軟に対処する能力。
結晶性知能は、過去に習得した知識や経験を活かす能力。
問題を解決するために獲得した知識を生かす能力。習い事など毎日繰り返すことで伸びる能力。